⭐デンタルフロスとは?
デンタルフロスは、歯ブラシだけでは絶対に落とせない歯間部のプラーク(歯垢)を除去するための必須清掃器具です。
むし歯・歯周病・口臭・インプラントトラブルの予防に直結し、フロスを使うかどうかで口腔内の将来が大きく変わると言っても過言ではありません。
1. デンタルフロスとは何か
デンタルフロスとは、
👉歯と歯の間(隣接面)
👉歯肉縁下(歯ぐきの中)
にたまったプラークを、糸でこすり取る清掃器具です。
👉 歯ブラシでは届かない
👉 歯間ブラシでも届かない
最もむし歯・歯周病が起こりやすい場所を直接清掃できる唯一の器具です。
2. なぜフロスが必要なのか
歯ブラシだけでは不十分な理由
歯ブラシで落とせる汚れは、
全体の 約60%前後
残りの 40%近くは、
歯間部
歯肉縁下
に残ります。
👉 歯間部はむし歯・歯周病の発生源です。
3. フロスで予防できる病気
① 隣接面う蝕(歯と歯の間のむし歯)
初期は痛みが出ない
気づいた時には進行している
② 歯肉炎・歯周病
歯間部歯肉から炎症が始まる
出血・腫れ・口臭の原因
③ 口臭
歯間プラークは強い悪臭源
フロス使用で口臭が改善する例は非常に多い
④ インプラント周囲炎
インプラントと歯肉の境目に汚れが残りやすい
フロスは必須
4. デンタルフロスの種類
① ロールタイプ(糸巻き)
〇特徴
☞糸を指に巻いて使用
☞最も清掃効果が高い
☞慣れが必要
〇向いている人
☞成人
☞歯科意識が高い人
☞インプラント・補綴物が多い人
② ホルダータイプ(F字・Y字)
〇特徴
☞持ち手付き
☞操作が簡単
☞奥歯に使いやすい(Y字)
〇向いている人
☞フロス初心者
☞高齢者
☞小児(保護者使用)
5. フロスの材質の違い
種類
特徴
〇ナイロン
一般的・ややほつれやすい
〇PTFE(テフロン)
滑りが良く切れにくい
〇ワックス付き
入りやすい・初心者向き
〇ノンワックス
清掃感が強い・慣れが必要
👉 最初はワックス付き・PTFEがおすすめ
6. 正しい使い方(最重要)
(ロールタイプの基本手順)
☞約40cm取り出す
☞中指に巻き付ける
☞親指と人差し指で操作
☞歯間にゆっくり挿入
☞歯の側面に沿わせてC字に巻く
☞上下に2〜3回動かす
☞隣の歯も同様に
👉 「歯を磨く」のではなく「歯の側面をこする」
(ホルダータイプの使い方)
☞歯間にゆっくり入れる
☞歯の側面に沿わせて上下運動
☞1歯間ずつ丁寧に
7.使用頻度とタイミング
☞1日1回で十分
☞就寝前が最適
☞歯磨きの前でも後でも可
8.出血しても使っていい?
👉 使ってください
出血=炎症のサイン
続けると1〜2週間で出血は減る
⚠️ 強く入れすぎるのはNG
9.やってはいけない使い方
❌ 勢いよく押し込む
❌ ノコギリのように動かす
❌ 歯肉を突き刺す
❌ 痛いからやめる
👉 正しく使えば歯肉は強くなります。
10.フロスと歯間ブラシの違い
・歯間が狭い フロス◎ 歯間ブラシ△
・歯間が広い フロス△ 歯間ブラシ◎
・虫歯予防 フロス◎ 歯間ブラシ◎
・歯周病重度 フロス△ 歯間ブラシ◎
👉 併用が理想
11.患者さんへアドバイス
〇歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは取れません。
〇フロスは
「歯と歯の間専用のお掃除糸」です。
1日1回で、歯の寿命が変わります。
12.当院からのメッセージ
「むし歯は歯と歯の間から始まります」
「出血は炎症のサインです」
「夜1回で十分です」
13.まとめ(最重要)
デンタルフロスは、
歯間部のプラークを除去する
むし歯・歯周病・口臭を防ぐ
インプラントを長持ちさせる
👉 「歯ブラシ+フロス」で初めて本当の歯磨きです。


