フィッシャーシーラント(シーラント)とは?
フィッシャーシーラントとは
―「奥歯の溝を守る、削らないむし歯予防」―
フィッシャーシーラントとは何ですか?
フィッシャーシーラントとは、奥歯の噛む面(咬合面)にある深い溝(フィッシャー)を、樹脂(レジン)で封鎖する予防処置です。
特に、生えたばかりの永久歯や乳歯に対して行われ、むし歯の原因となる細菌や汚れが溝に入り込むのを防ぎます。
なぜ奥歯の溝はむし歯になりやすいの?
奥歯の噛む面には、
非常に細く
深く
歯ブラシの毛先が届きにくい
複雑な溝があります。
この溝は、
☞食べかすがたまりやすい
☞プラークが残りやすい
☞むし歯菌が繁殖しやすい
という、むし歯ができる条件がそろった場所です。
特に生えたばかりの歯は、
☞歯質が未成熟
☞唾液による洗浄効果が弱い
ため、むし歯リスクが非常に高い状態です。
【シーラントの仕組み】
シーラントは、
① 奥歯の溝を清掃
② 歯の表面を処理
③ 流動性のあるレジンを流し込む
④ 固めて溝を封鎖
という流れで行います。
👉 歯を削らず、痛みもほとんどありません。
シーラントの効果(エビデンス)
多くの研究で、
適切に管理されたシーラントは
👉奥歯のむし歯を60〜80%以上予防
すると報告されています。
特に、
☞6歳臼歯
☞生えたばかりの永久歯
では、最も効果が高い予防法のひとつとされています。
【フッ素との違い・併用効果】
〇フッ素
☞歯質を強くする
☞歯全体に効果
☞初期むし歯を修復
〇シーラント
☞溝を物理的に封鎖
☞汚れが入らないようにする
👉 フッ素+シーラントの併用が最強とされています。
〇何歳からできる?
☞基本的な目安
乳歯の奥歯(3〜5歳)
6歳臼歯(6〜7歳)
12歳臼歯(11〜13歳)
特に、歯が生えてすぐの時期が最も効果的です。
〇シーラントは一生もつ?
☞いいえ。
シーラントは、
☞噛む力
☞歯ぎしり
☞経年劣化
によって、少しずつすり減ったり、外れたりします。
そのため、
☞定期検診でのチェック
☞必要に応じた再塗布
がとても重要です。
〇シーラントをしていてもむし歯になる?
可能性はあります。
理由として、
☞シーラントが一部欠けた
☞縁にプラークがたまった
☞歯磨きが不十分
などが挙げられます。
👉 シーラントは「むし歯にならない保証」ではなく、
むし歯になりにくくする予防法です。
〇安全性は大丈夫?
レジンは体に悪くない?
歯科用シーラント材は、
☞医療用に厳しく管理
☞使用量は極めて微量
であり、安全性は確立されています。
世界的にも、小児予防歯科で長年使用されてきた実績があります。
〇シーラントをしない方がいい場合
☞すでに明らかなむし歯がある
☞溝の形が浅く清掃性が良い
☞協力が得られず処置が困難
こうした場合は、経過観察やフッ素のみを選択することもあります。
保護者の方が誤解しやすいポイント
●「削るのですか?」
→ 削りません(清掃と表面処理のみ)
●「痛いですか?」
→ ほぼ無痛です
●「一度やれば安心?」
→ 定期的な確認が必要です
まとめ(とても大切)
フィッシャーシーラントは
奥歯の溝を守る最強の予防処置
生えたばかりの歯ほど効果が高い
フッ素と併用することで予防効果が最大化
定期検診での管理が成功のカギ


