⭐小児のフッ素塗布とは?
小児のフッ素塗布とは
―「むし歯を防ぐ最も確かな予防法のひとつ」―
フッ素塗布とは何をするの?
小児のフッ素塗布とは、歯科医院で高濃度のフッ化物を歯の表面に塗る予防処置です。
歯が生え始めた乳幼児から、永久歯が生えそろう学童期まで、むし歯予防の中心的な方法として世界中で行われています。
なぜ子どもにフッ素が必要なの?
子どもの歯は、大人の歯に比べて
☞歯質が未成熟
☞酸に弱い
☞むし歯の進行が早い
という特徴があります。
特に、
生えたばかりの歯
☞6歳臼歯
☞生え替わりの時期の永久歯
は、むし歯になりやすい危険な時期です。
👉 フッ素は、こうした「弱い歯を守る役割」を担っています。
⭐フッ素の3つの働き(とても重要)
① 歯を強くする(再石灰化の促進)
食事をすると、口の中は酸性になり、歯からミネラルが溶け出します(脱灰)。
フッ素は、
☞溶けたミネラルを歯に戻す
☞エナメル質を硬くする
働きがあり、むし歯に負けない歯を作ります。
② むし歯菌の働きを弱める
フッ素は、
☞むし歯菌の酸産生を抑える
☞むし歯菌の活動を弱める
作用があります。
👉 菌を殺すのではなく、悪さをしにくくするのが特徴です。
③ 初期むし歯を治す力がある
初期の白く濁ったむし歯(白斑)は、
☞フッ素
☞正しい歯みがき
によって、削らずに元に戻ることがあります。
〇フッ素塗布の効果はどれくらい?
科学的研究(エビデンス)では、
定期的なフッ素塗布により
👉小児のむし歯は約30〜50%減少
すると報告されています。
これは、世界保健機関(WHO)や日本歯科医師会も認めている確かな効果です。
〇何歳からフッ素塗布できる?
👉 歯が1本でも生えたら可能
乳歯が生え始めた頃(1歳前後)から
小学生・中学生まで
幅広く行えます。
特に重要なのは、
☞乳歯列完成期(3〜5歳)
☞6歳臼歯が生える時期
永久歯が生えそろうまで
です。
〇フッ素塗布の頻度は?
一般的には、
👉3〜6か月に1回
が推奨されます。
〇むし歯リスクが高い場合
むし歯が多い
仕上げ磨きが難しい
甘い物が多い
👉 3か月に1回
〇フッ素は安全なの?
よくある心配①「フッ素は毒では?」
フッ素は、
水
お茶
海産物
など、自然界に存在するミネラルです。
歯科で使う量は、安全性が確立されたごく微量で、
体に害が出る量とは大きく異なります。
よくある心配②「フッ素症になる?」
フッ素症は、
成長期に
大量のフッ素を
長期間摂取した場合
に起こる、歯の白濁です。
歯科医院でのフッ素塗布は、
☞塗るだけ
☞飲み込まない
回数も管理されているため、フッ素症の心配はほぼありません。
〇家庭でのフッ素との違い
【歯科医院のフッ素塗布】
☞高濃度
☞効果が持続
☞専門管理
【家庭用フッ素(歯みがき粉・洗口)】
☞低濃度
☞毎日使う
☞補助的役割
👉 両方を組み合わせることで最大効果が得られます。
⭐年齢別おすすめフッ素濃度(日本基準)
0〜2歳:500ppm程度
3〜5歳:500〜1000ppm
6歳以上:1000〜1500ppm
※歯みがき粉の使用量は米粒〜グリーンピース大が目安です。
フッ素塗布だけでむし歯は防げる?
いいえ。
☞フッ素は万能ではありません。
☞むし歯予防には、
☞正しい歯みがき
☞仕上げ磨き
☞食生活の管理
☞定期歯科受診
が必要です。
👉 フッ素は「むし歯予防の土台」です。
【保護者の方に伝えたい大切なこと】
👉フッ素は「歯を削らないための予防」
👉小さい頃の予防が一生の歯を守る
👉むし歯になってからでは遅い
【まとめ】
👉小児のフッ素塗布は安全で効果的
👉むし歯を約30〜50%減らす
👉歯が生えたら始めるのが理想
👉定期的な継続が重要


