⭐子どもの歯科検診のまとめ
―検診の意味―
子どもの歯科検診には、目的・実施主体・年齢によっていくつかの種類があります。
それぞれ役割が異なるため、「どれか1つ受ければ十分」ではありません。
以下に、整理します。
1)公的(行政)歯科検診
【無料・法定・スクリーニング】
1. 1歳6か月歯科健診
対象:1歳6か月前後
目的:
乳歯の萌出確認
初期う蝕の発見
授乳・飲食習慣の評価
仕上げ磨き指導
特徴:
むし歯の「有無」より生活習慣重視
☞哺乳瓶う蝕の予防が最重要
2. 3歳児歯科健診
対象:3歳前後
目的:
乳歯列完成期の評価
多発う蝕の発見
歯列・咬合の確認
フッ素・予防指導
特徴:
むし歯の有無が明確になる時期
生活習慣の影響が結果として現れる
3. 就学前歯科健診(自治体による)
対象:4〜6歳
目的:
学童期への移行準備
歯列・咬合の評価
かかりつけ歯科受診の促進
特徴:
実施内容は自治体差が大きい
2)保育園・幼稚園・学校歯科検診
【集団検診・定期】
4. 保育園・幼稚園歯科検診
対象:園児(概ね0〜6歳)
目的:
集団う蝕予防
歯肉炎・不正咬合の早期発見
特徴:
簡易的視診
要受診判定が中心
5. 学校歯科検診
対象:小学生〜高校生
目的:
むし歯・歯肉炎の有無
歯列不正・咬合異常
顎関節・外傷の確認
特徴:
年1回
☞治療の必要性の通知が主目的
3) 医療機関(歯科医院)での歯科検診
【精密・継続管理】
6. かかりつけ歯科医院での定期検診
対象:全年齢
目的:
むし歯・歯周病の精密検査
レントゲン・歯周検査
フッ素塗布・シーラント
成長発育管理
特徴:
最も精度が高い
継続管理が可能
保険診療+自費予防あり
4) 特殊・補助的な歯科検診
7. フッ素健診・予防健診
目的:
フッ素塗布
予防指導中心
8. 矯正相談・咬合発育相談
対象:3〜12歳頃
目的:
歯列不正・顎成長評価
早期介入の判断
5) 種類別まとめ一覧
〇 1歳6か月健診
主体:行政
精度:★☆☆
主目的:生活習慣評価
〇 3歳児健診
主体:行政
精度:★☆☆
主目的:多発う蝕発見
〇 園・学校健診
主体:集団
精度:★☆☆
主目的:スクリーニング
〇歯科医院定期健診
主体:医療機関
精度:★★★
主目的:管理・予防
6)正しい使い分けの考え方(重要)
〇行政・学校健診
👉「異常を見つける入口」
〇歯科医院健診
👉「守り続ける場所」
どちらか一方では不十分です。
7) 保護者の方へのメッセージ(最重要)
子どもの歯科検診は
「むし歯を見つけるイベント」ではなく、
歯科医院に通うまでのウオーミングアップであり
👉「歯を守る習慣を継続する仕組み」作りです。


