👉唾液の驚くべき効果について
唾液は単なる「口を潤す水分」ではなく、私たちの健康を守る驚くべき役割を数多く持っています。
以下に詳しく整理します。
【唾液の主な効果と役割】
- 口腔の自浄作用
唾液は常に分泌され、食べかすや細菌を洗い流す働きをします。
これにより 虫歯や歯周病のリスクを低減 します。 - 抗菌・抗ウイルス作用
唾液中には リゾチーム、ラクトフェリン、ペルオキシダーゼ、IgA抗体 などの抗菌成分が含まれています。
これらが細菌やウイルスの増殖を抑え、口腔内や全身の感染防御に貢献します。 - 再石灰化作用(虫歯予防)
歯は食事のたびに酸によって脱灰(溶ける)されます。
唾液には カルシウムやリン酸 が含まれており、歯の表面に戻って再石灰化を促進。
その結果、虫歯の進行を自然に抑制します。 - 消化のスタート
唾液中の酵素 アミラーゼ がデンプンを分解し、消化を助けます。
リパーゼ も含まれており、脂質分解の準備に関与します。 - 粘膜保護と潤滑作用
唾液のムチンという粘性成分が口腔・咽頭・食道を覆い、
食べ物の通過をスムーズにします。
粘膜を摩擦や乾燥から守ります。
そのため、嚥下障害や誤嚥の予防にも重要です。 - 創傷治癒促進
唾液には 上皮成長因子(EGF) などの成分が含まれており、粘膜や皮膚の傷を治す力があります。
実際に「口の中の傷は治りが早い」と言われるのはこの効果です。
- 味覚や発音への寄与
唾液は食べ物を溶かして 味物質を舌の味蕾に運ぶ ため、味覚が成立します。
また、口腔内を潤すことで滑舌や発声にも欠かせません。 - 全身との関連
唾液検査によって、ストレスホルモン(コルチゾール)、ホルモンバランス、免疫状態、糖尿病の指標などを評価できる研究も進んでいます。
将来的には「血液を採らずに健康チェック」が可能になる期待が高まっています。
⭐【唾液が減るとどうなるか?】
😿虫歯・歯周病のリスク上昇
😿口臭の悪化
😿嚥下・咀嚼・発音障害
😿味覚障害
😿口腔カンジダ感染
→ 特に高齢者や薬の副作用、放射線治療後などで「ドライマウス(口腔乾燥症)」は問題になります。
✅【まとめ】
唾液は 「天然のマウスウォッシュであり、抗菌薬であり、消化液であり、傷薬」 といえるほど多機能で、体を守る「天然の防御システム」として、私たちの健康に欠かせない存在なのです。