🦷 お母さんと赤ちゃんの歯を守るために
〜妊娠中からはじまるお口の健康〜
🌱 妊娠中の歯のケアは「赤ちゃんの健康」につながります
妊娠中はホルモンの変化により、歯ぐきが腫れやすく出血しやすくなります。
また、つわりで歯みがきが難しくなったり、食生活が変わったりして、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
お母さんのお口の健康を守ることは、実は赤ちゃんの健やかな成長にも深く関係しています。
🧬 DOHaD(ドーハッド)って知っていますか?
DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)とは、
「胎児期や乳児期の環境が、将来の健康に影響する」という考え方です。
お母さんの体調やお口の状態が、赤ちゃんの歯やあごの発達に関係すると言われています。
🔍 たとえば…
妊娠中の栄養不足 → 弱い歯(石灰化不全)につながることがあります
歯周病 → 早産・低体重児のリスクを高める可能性があります
お口の中の菌 → 生まれた赤ちゃんのむし歯菌に影響します
💐 妊娠中にできる3つのケアポイント
1️⃣ やさしく丁寧な歯みがき
フッ素入りの歯みがき剤を使い、毎日やさしくみがきましょう。
2️⃣ 安定期に一度は歯科検診を
歯ぐきの腫れやむし歯は早めのチェックで防げます。
3️⃣ バランスのよい食事を
カルシウム・たんぱく質・ビタミンDを意識して摂りましょう。
👶 赤ちゃんが生まれたら
むし歯菌は、だ液を通して赤ちゃんにうつることがあります。
「口移し」や「同じスプーンの共有」はできるだけ控えましょう。
乳歯が生えたら、やさしい歯ブラシでのケアをスタートしてOKです。
💬 よくある質問
Q:妊娠中に歯の治療は大丈夫?
A:はい。安定期(妊娠中期)であれば、安全に治療できます。
Q:レントゲンは赤ちゃんに影響しますか?
A:お腹をしっかり防護すれば問題ありません。必要な場合のみ撮影します。
Q:歯石除去はしてもいい?
A:もちろんです。歯ぐきの炎症を防ぐためにもおすすめです。
✨DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease:健康と疾病の発生起源)と歯科の関わりについての4つのまとめ
要点
- 母体の状態(栄養・感染・喫煙・ストレスなど)が胎児および乳幼児期の口腔発達に影響し、永久歯・乳歯の石灰化、エナメル形成不全(enamel hypoplasia)、早期むし歯(ECC)や歯槽骨の発達リスクに結びつくという観察的エビデンスが増えている。
- 妊娠中の歯周炎は妊娠合併症(早産・低出生体重など)と関連し得ることが示され、間接的に子の長期健康(DOHaD的影響)へつながる可能性がある。
妊婦の口腔ケアは母子保健の重要な介入点。 - 「最初の1000日(受胎〜生後2年)」が口腔疾患予防のゴールデンウィンドウであり、この時期の介入(母体栄養改善、授乳・離乳指導、早期フッ化物・予防ケア)が子どもの歯科リスクを低減するという考え方が支持されている。
- 機序は多面的:栄養による歯胚のミネラル化影響、発生期の炎症によるプログラミング、エピジェネティクスや免疫発達の変化、家庭内口腔微生物の垂直伝播などが示唆されるが、因果を証明する介入試験は限られる。
🌸 まとめ
妊娠中からのお口のケアは、
「赤ちゃんの未来の歯を守る第一歩」です。
お母さんのお口の健康は、赤ちゃんの笑顔につながります。
🏥 ご相談はお気軽に
SHIRON DENTAL OFFICEまで
お母さんと赤ちゃんのためのやさしい歯科ケアを行っています。