CR修復(コンポジットレジン治療) Q&A集
CR修復の基本
- CR修復とは何ですか?
- CR修復とは、むし歯を削った後に コンポジットレジン(歯科用プラスチック)
を詰めて歯を元の形に戻す治療です。白く自然な色で見た目も良く、健康な歯を多く残せます。
- CR修復はどんな歯に行いますか?
- 小さなむし歯、前歯や小臼歯の欠けた歯、詰め物の入れ替えなど、比較的小規模な修復に適しています。
- 金属の詰め物と何が違いますか?
- 白いので見た目が自然、歯を削る量が少なくて済む、接着により歯と一体化する。一方、咬合の強い奥歯の大きな修復には金属などのインレーもしくはセラミック修復が適しています。
- CR修復は保険でできますか?
- はい。小さなむし歯の場合、多くは保険診療で行えますが、ダイレクトボンディングなどは自費診療となります。
- 何色のCRを使うのですか?
- 自然な歯の色に合わせて複数の色を組み合わせます。透明感や明度も調整可能です。
- CR修復はどれくらい持ちますか?
- 使い方や歯の場所によりますが、平均5〜10年程度です。定期チェックで長持ちさせられます。
治療方法・手順
- CR修復はどのくらい時間がかかりますか?
- 小さなむし歯なら 15〜30分程度、大きい場合は1回で終わらないこともあります。
- 治療中は痛いですか?
- 麻酔を使えばほとんど痛みはありません。麻酔なしで削る場合、軽い痛みを感じることがあります。
- CR修復は歯をどれくらい削りますか?
- 金属修復よりも削る量は少なく済みます。健康な歯をできるだけ残す「MI:最小侵襲治療」が可能です。
- 削った後、歯は弱くなりますか?
- 削る量が少ない場合、歯の強度への影響は最小限です。接着によりある程度の補強効果もあります。
- 詰めるときに歯の色が変わることはありますか?
- 光で固めるため、治療直後はやや白っぽく見えますが、時間とともに自然な色に馴染みます。
- 治療は1回で終わりますか?
- 多くは1回で終了しますが、大きい場合や前歯で審美的調整が必要な場合は2回に分けることもあります。
術後の注意点
- CR修復直後は何に注意すれば良いですか?
- 固いものや噛みきりずらいものなど咬合力の必要な食べ物、温度差の大きな飲食は24時間避けることが望ましいです。
- 詰め物が欠けたらどうすれば良いですか?
- 早めに歯科を受診してください。再接着や補充で修復できます。
- 冷たいものや熱いものがしみます。正常ですか?
- 治療直後は一時的に知覚過敏が起こることがあります。数日で落ち着くことが多いですが、長引く場合は再チェックが必要です。
- 歯ぎしり・食いしばりがある場合は?
- 強い力でCRが欠けることがあるため、マウスピースなどの装着を検討します。
- CR修復後の色の変化はありますか?
- コーヒー・紅茶・赤ワイン・タバコなどで徐々に着色することがあります。定期的なクリーニングで改善できます。
- CRは虫歯の再発を防げますか?
- 歯と接着して密閉するため、むし歯再発リスクは低くなりますが、再発は防げません。ブラッシング不足や体質で再発する可能性があります。
前歯・奥歯・審美性
- 前歯のCR修復は見た目が自然ですか?
- 色・透明感・形を調整できるため、ほとんど目立たず自然な仕上がりになります。
- 奥歯の小さなむし歯も白くできますか?
- はい。ただし、咬合力が強い場合は金属のインレーの方が長持ちします。
- CRで歯を長く見せることはできますか?
- はい。欠けた歯やすり減った歯の形を回復することが可能ですがかみ合わせの関係で長くできない場合があります。
- 隙間やすきっ歯もCRで改善できますか?
- 小さな隙間ならCRで閉じることができます。前歯の形やバランスも整えられます。
接着・材料・性質
- CRは歯にくっつくのですか?
- はい。歯の表面に接着剤で密着させるため、すき間が少なくむし歯が再発しにくくなります。
- 金属アレルギーでも大丈夫ですか?
- はい。CRはプラスチック材料のため、金属アレルギーの心配はありません。
- 光で固めるとはどういうことですか?
- 青色LED光を当てると、CR中のモノマーが化学反応して硬化します。
- CRは水に弱いですか?
- 治療中は乾燥状態が重要ですが、硬化後は唾液や水に強くなります。
- CRは熱や冷たさで変形しますか?
- 日常の温度変化では問題ありませんが、極端に熱いもの(100℃以上)では変色・変形の可能性があります。
- CRと歯の間にすき間ができることはありますか?
- 厳密に観察するとコントラクションギャップという段差が生じ、そこからの漏洩が生じているケースが多く認められます。接着材料と技術の進歩でかなり改善できるようになってきましたが定期チェックで早期発見が必要です。
- CRの耐摩耗性はどうですか?
- 奥歯では摩耗することがあります。咬合調整や定期的なチェックで長持ちさせます。
- CRは変色したら交換が必要ですか?
- 軽度の変色は研磨で改善できますが、深い変色や欠けがある場合は交換が必要です。
特殊ケース・応用
- 歯が欠けた時もCRで修復できますか?
- 小さな欠けならCRで形を回復できます。大きな欠けや神経に近い場合は別の治療(支台築造やクラウン)が必要です。
- 神経の治療後の歯にもCRはできますか?
- はい。ただし歯が脆くなっている場合は、クラウンで補強することが多いです。
- CRは乳歯にも使えますか?
- はい。乳歯の小さなむし歯や欠けた歯にも適応できます。
- CRを使った歯の形態修正は保険が効きますか?
- 原則、機能回復目的なら保険適応、審美目的のみの場合は自由診療になることがあります。
- 歯とCRの境目は分かりますか?
- 自然な色を合わせて詰めるので、ほとんど目立ちません。
- CRで歯を長くすることはできますか?
- はい。咬合面のすり減りや先端が欠けた歯の長さを回復できます。かみ合わせの関係で長くできない場合があります。
- CRは神経を守ることができますか?
- 小さなむし歯の場合、神経を削らずに治療できるので神経の保存が可能です。
- CRは何度でもやり直せますか?
- 可能ですが、削った歯の量が増えると脆くなるため、計画的に行います。
- CRは接着が弱くなることはありますか?
- 強い力や衝撃、適切でない操作で接着が弱くなることがあります。欠けや脱落が生じた場合は再接着します。
- CR治療後の定期チェックは必要ですか?
- はい。欠けや摩耗、色の変化、むし歯再発のチェックのため、半年~1年ごとに診察が推奨されます。
術後・定期管理・耐久性
- CR修復後に違和感があります。正常ですか?
- 治療直後は咬み合わせや表面の感覚に違和感を感じることがあります。数日で慣れることが多いです。
- CRが欠けやすい場所はありますか?
- 奥歯の咬合面や前歯の先端など、咬合力が強い部分は欠けやすいです。
- CR治療後に咬み合わせ調整は必要ですか?
- はい。詰めた後、上下の歯が当たりすぎている場合は調整します。
- CR修復後に歯がしみるのはなぜですか?
- 削った刺激や接着剤の影響で一時的に知覚過敏が起こることがあります。
- CR修復は何年くらい持ちますか?
- 平均5〜10年程度ですが、奥歯の咬合面など使用頻度が高い部分は短くなることもあります。
- CRが欠けた場合の対応は?
- 欠けた部分だけ補充する「再充填」や、全体をやり直す「再修復」が可能です。
- CRの色が変わったらどうすれば良いですか?
- 軽度の変色は研磨で改善できます。深い変色は再修復が必要です。
- CRは虫歯予防にもなりますか?
- 接着により歯と一体化するため、隙間から虫歯が再発するリスクを低くできます。
- CRの寿命を延ばすにはどうすれば良いですか?
- 適切なブラッシング、定期検診、強い咬合力の回避が重要です。
- CR治療後に歯が欠けやすくなることはありますか?
- 治療自体で歯が弱くなることはほとんどありませんが、削る量が多い場合や歯ぎしりがある場合は注意が必要です。
前歯・審美・色調
- 前歯のCRはどのくらい自然に見えますか?
- 色や透明感を調整できるため、ほとんど目立ちません。
- CRで歯の形を変えられますか?
- はい。欠けた歯や小さなすきっ歯、形の不揃いを修正できます。
- CRで歯を長くすることは可能ですか?
- 咬合面のすり減りや前歯の欠けなどを補うことができます。かみ合わせの関係で長くできない場合があります。
- 色の調整はその場でできますか?
- はい。歯の色に合わせて複数の色を混ぜて調整します。
- 時間が経つと色が変わることはありますか?
- コーヒー、紅茶、赤ワイン、タバコなどで徐々に着色することがあります。
- CRは光沢を維持できますか?
- 定期的に研磨すると自然な光沢を回復できます。
- 白さを選べますか?
- 自然な歯の色に合わせるのが基本ですが、希望があればやや白めにも調整可能です。
- CRの境目は目立ちますか?
- 色と形を合わせるため、通常は目立ちません。
- CRで歯並びの微調整はできますか?
- 小さな不揃いや隙間なら調整可能です。大きな矯正は別途矯正治療が必要です。
- 前歯の見える部分にCRをする場合、特別な技術は必要ですか?
- はい。審美的に自然に見せるため、技術と色調調整が重要です。
奥歯・咬合面
- 奥歯にもCRは使えますか?
- 小さなむし歯や欠けの修復に使用できます。
- 奥歯の咬合面はすぐ欠けますか?
- 強い咬合力には注意が必要ですが、適切な接着と厚みで長持ちします。
- 奥歯の大きなむし歯には向きませんか?
- 大きな修復や咬合力のかかる部分はメタルインレーやメタルクラウンの方が耐久性に優れます。
- 奥歯のCRは色が目立ちますか?
- CR修復の色のマッチングは奥歯でも高い対応力があり咬合面は見えにくいので色の違いはほとんど問題になりません。
- CRで歯の咬合の高さを調整できますか?
- 咬み合わせが低い場合に高さを回復することが可能ですがすり減る可能性があります。
- 咬合面の溝が深い歯はCRで問題ありませんか?
- 溝が深い場合は接着面積を広くして充填します。再発防止のためフッ素塗布も有効です。
- 奥歯のCRはすり減りやすいですか?
- はい。奥歯は咀嚼圧が強いため、摩耗することがあります。定期チェックが推奨されます。
- 咬合力が強い人はどうすれば良いですか?
- マウスピースの装着や咬合調整を検討します。
- CRで歯の高さを調整すると違和感はありますか?
- 初めは違和感がありますが、数日で慣れることが多いです。
- 奥歯のCRはどのくらいの厚みで詰めるのですか?
- 1回の充填では厚すぎると接着が不十分になるため、数回に分けて層状に充填します。
接着・材料・性質
- CRはどのように歯にくっつくのですか?
- 歯の表面に接着剤を塗布してから、光で硬化させることで化学的・機械的に接着します。
- CRは金属アレルギーの人も使えますか?
- はい。プラスチック材料なのでアレルギーの心配はありません。
- 光で硬化させるとはどういう意味ですか?
- 青色LED光を当てると、レジン中のモノマーが化学反応して硬化します。
- CRは水に弱いですか?
- 治療中は乾燥が必要ですが、硬化後は唾液や水に強くなります。
- CRは熱で変形しますか?
- 日常生活の温度では問題ありませんが、極端に高温の飲食物は避ける方が安全です。
- CRの接着は弱くなることがありますか?
- 強い力や衝撃、操作ミスで接着が弱くなることがあります。欠けや脱落は再修復可能です。
- CRと歯の間にすき間ができることはありますか?
- 材料・ 接着技術の進歩によりかなり改善されてきていますが、定期チェックが必要です。
- CRの摩耗はありますか?
- 奥歯や咬合が強い部分は摩耗することがあります。研磨や再充填で対応可能です。
- CRが変色したら再修復は必要ですか?
- 軽度の変色は研磨で改善できます。深刻な変色は再修復が推奨されます。
- CRは何度でもやり直せますか?
- 可能ですが、歯の量が減るため、無理のない計画が重要です。
特殊ケース・応用
- 歯が欠けた場合もCRで修復できますか?
- 小さな欠けなら可能です。大きい場合はクラウンや支台築造が必要です。
- 神経の治療後の歯にも使えますか?
- はい。ただし脆い場合はクラウンが推奨されることがあります。
- 乳歯にもCRは使えますか?
- はい。小さなむし歯や欠けた乳歯に有効です。
- 審美目的のCRは保険でできますか?
- 原則、機能回復目的なら保険適応。見た目のみの修復は自由診療になることがあります。
- CRは接着の際に歯にダメージはありますか?
- 削る量を最小限にすれば、歯への影響はほとんどありません。
- CR治療中に麻酔が必要ですか?
- 小さなむし歯なら麻酔なしで可能ですが、痛みに敏感な場合は麻酔を使います。
- CR治療は1回で終わりますか?
- 小規模なら1回で終了します。大きな修復や前歯の審美調整は2回の場合もあります。
- CR修復後はすぐ食事できますか?
- 小さな奥歯の修復は数時間で問題ありませんが、咬合面が厚い場合は固いものを避けます。
- CRは虫歯の再発を完全に防げますか?
- 接着によりリスクは低くなりますが、ブラッシング不足や食生活により再発することがあります。
- CRが変色することはありますか?
- 食生活や体質により変色が起こります。
長期管理・定期チェック
- CR治療後に定期チェックは必要ですか?
- はい。欠けや摩耗、色の変化、むし歯再発の確認が必要です。
- 定期チェックの頻度はどのくらいですか?
- 半年〜1年に1回が目安です。咬合や咀嚼力が強い人は短めが望ましいです。
- CRは全ての歯に適していますか?
- 小さなむし歯や欠けに向きます。大きな修復はインレーやクラウンが適しています。
- CRはどれくらいの厚みで詰めますか?
- 厚すぎると接着が弱くなるため、層ごとに充填して硬化させます。
- CR修復後に歯が変色する原因は?
- コーヒー、紅茶など着色食品、タバコ、摩耗、研磨不足などが主な原因です。
- CR修復で歯を強化できますか?
- 接着によりある程度補強されますが、神経を抜いた歯はクラウンで補強する方が安全です。
- CRは前歯と奥歯で耐久性が違いますか?
- 奥歯の方が咬合力が強いため摩耗や欠けが起きやすいです。
- CR修復後に冷たい物がしみることがありますか?
- 治療後に一時的に知覚過敏が起こることがあります。
しみる症状が改善しない場合は、神経へのダメージが大きいため神経を取る必要性も生じます。
- CR修復に欠点はありますか?
- 強い咬合力で欠けることや、色の変化、摩耗、境目に着色することがあります。しかし見た目が自然で、歯を多く残せる点は大きな利点です。
- CR修復は長持ちさせることができますか?
- 適切なブラッシング、定期チェック、咬合管理を行えば10年以上持つこともあります。
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