渋谷区恵比寿の歯科医院|SHIRON DENTAL OFFICE(シロンデンタルオフィス)

インプラントオーバーデンチャー(IOD:Implant Overdenture)Q&A集

基本編

インプラントオーバーデンチャー(IOD)とは何ですか?
数本のインプラントを顎の骨に埋め込み、それを支えとして取り外し式の入れ歯を安定させる治療法です。
通常の総入れ歯と何が違いますか?
インプラントで固定・支持されるため、外れにくく、噛みやすいのが特徴です。
インプラント義歯との違いは何ですか?
インプラント義歯は固定式(術者可撤式)、IODは患者取り外し式です。
何本のインプラントが必要ですか?
下顎は2本、上顎は2〜4本が一般的です。
すべての歯を失った場合のみ適応ですか?
主に無歯顎が対象ですが、残存歯が少ない場合にも検討されます。

構造・仕組み編

インプラントと入れ歯はどのようにつながっていますか?
ロケーター、ボールアタッチメント、バーなどの連結装置で固定します。
アタッチメントとは何ですか?
インプラントと義歯をつなぐ留め具のことです。
入れ歯を外すことは簡単ですか?
はい。患者さん自身で簡単に着脱できます。
就寝時は外した方が良いですか?
基本的には外して清掃・粘膜を休ませることが推奨されます。

噛む機能・生活編

噛む力はどれくらい改善しますか?
通常の総入れ歯と比べて2〜3倍近く向上することがあります。
食事内容は変えられますか?
硬めの食品も噛みやすくなり、食事の幅が広がります。
会話中に外れる心配はありますか?
インプラントで支えられるため、外れにくいです。
発音は改善しますか?
義歯の安定性が高まり、発音が安定しやすいです。

身体・全身との関係

顎の骨は痩せにくくなりますか?
インプラントが骨に力を伝えるため、骨吸収の抑制効果が期待されます。
オーラルフレイル対策になりますか?
はい。咀嚼・会話機能の維持により、オーラルフレイル予防に有効です。
栄養状態にも影響しますか?
噛める食品が増え、低栄養予防に寄与します。

高齢者・介護視点

高齢者でも治療可能ですか?
全身状態が安定していれば高齢者でも可能です。
将来寝たきりになった場合はどうなりますか?
固定式より管理しやすく、訪問歯科での対応がしやすい利点があります。
介護者による清掃はしやすいですか?
取り外し式のため、清掃が比較的容易です。
認知症が進行した場合のリスクは?
誤飲防止や管理面で定期的な歯科フォローが重要です。

メンテナンス・管理編

毎日の手入れは必要ですか?
はい。義歯とインプラント周囲の清掃が必要です。
インプラント周囲炎のリスクはありますか?
不十分な清掃でリスクが高まります。
アタッチメントは消耗しますか?
はい。定期的な交換が必要です。
定期検診の頻度は?
3〜6か月ごとが一般的です。

費用・保険編

保険は使えますか?
原則として自費診療です。
固定式インプラントより安価ですか?
使用本数が少ないため、費用を抑えられる傾向があります。

リスク・注意点編

手術は必要ですか?
インプラント埋入のため、外科手術が必要です。通常、局所麻酔で対応できます。
治療期間はどれくらいですか?
数か月〜半年程度が一般的です。
外れやすくなることはありますか?
アタッチメントの摩耗で起こるため、調整が必要です。
誰にでも適していますか?
重度の全身疾患や骨量不足の場合は慎重な判断が必要です。

他治療との比較

総入れ歯が合わない人に向いていますか?
通常の術式に従って製作された入れ歯が、どのように合わないのかの判断がまず必要です。調整等行っても合わない方には有力な選択肢となります。
固定式インプラントが難しい場合の代替になりますか?
はい。侵襲や費用を抑えたい場合に適しています。

まとめ

IODの最大のメリットは何ですか?
「安定性・噛みやすさ・将来の管理のしやすさ」を両立できる点です。
IODはどんな人に特におすすめですか?
通常の総入れ歯では満足出来ない方 高齢期・介護期を見据えたい方 固定式に不安がある方

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