マウスピース矯正(アライナー矯正) Q&A集
Ⅰ.基本理解
- マウスピース矯正とは何ですか?
- 透明なマウスピース(アライナー)を段階的に交換し、歯を動かす矯正治療です。
- ワイヤー矯正と何が違いますか?
- 取り外し可能で目立ちにくい点が大きな違いです。
- どんな仕組みで歯が動くのですか?
- 少しずつ形の違うマウスピースで持続的な力を加えます。
- 痛みはありますか?
- 新しいマウスピース装着直後に軽い圧痛を感じることがあります。
- 透明なので本当に目立ちませんか?
- 近くで見れば分かることもありますが、日常会話ではほぼ目立ちません。
- 誰でも受けられますか?
- いいえ。歯並びの状態によって適応が限られます。
- 子どもも可能ですか?
- 成長段階に応じた専用システムで可能な場合があります。
- 大人・高齢者でも可能ですか?
- 可能ですが、歯周状態の評価が重要です。
- 治療期間はどれくらいですか?
- 数か月〜2年程度と症例により異なります。
- 毎日何時間装着しますか?
- 原則20〜22時間です。
- 食事中は外しますか?
- 必ず外します。
- 会話に支障はありますか?
- 初期に軽い発音の違和感が出ることがあります。
- 金属アレルギーの心配はありますか?
- 基本的にありません。
- 見た目以外のメリットは?
- 清掃性が高く、口腔衛生を保ちやすい点です。
- 医療行為ですか?
- はい。歯科医師による管理が必要な医療行為です。
Ⅱ.適応・向いている症例
- 軽度の歯並びには向いていますか?
- 非常に向いています。
- 前歯だけの矯正は可能ですか?
- 症例によっては可能です。
- 重度の歯列不正でも可能ですか?
- 難しい場合が多く、ワイヤー矯正が適することもあります。
- 抜歯症例でもできますか?
- 可能な場合もありますが慎重な診断が必要です。
- 出っ歯(上顎前突)は治せますか?
- 軽度〜中等度なら可能なことがあります。
- 受け口(反対咬合)は可能ですか?
- 軽度なら可能ですが制限があります。
- 開咬は適応ですか?
- 一部の症例では有効です。
- 歯周病があるとできませんか?
- 治療・管理が前提になります。
- インプラントがあっても可能ですか?
- 可能ですが、その歯は動きません。
- ブリッジがあっても可能ですか?
- 制限が生じる場合があります。
- 顎関節症があっても大丈夫ですか?
- 状態によって慎重な判断が必要です。
- 矯正後の後戻りにも使えますか?
- 軽度の後戻りには有効です。
- 矯正歴があっても再治療できますか?
- 可能です。
- 親知らずがあってもできますか?
- 状況によっては抜歯が必要です。
- 歯科医師の診断は必須ですか?
- 必須です。
Ⅲ.メリット
- 見た目以外の利点は?
- 取り外しできるため清掃性が高い点です。
- 虫歯リスクは低いですか?
- 適切に管理すれば低く抑えられます。
- 歯肉への刺激は少ないですか?
- ワイヤーに比べ少ない傾向です。
- 通院回数は少ないですか?
- 比較的少なく済むことが多いです。
- 食事制限はありますか?
- ほぼありません(外して食事可能)。
- スポーツ時は安全ですか?
- ワイヤーより口腔内外傷リスクは低いです。
- 仕事・接客業に向いていますか?
- 見た目を重視する方に適しています。
- 金属を使わない利点は?
- アレルギーや審美的問題が少ないです。
- 矯正していることを気づかれにくいですか?
- 気づかれにくいです。
- 心理的負担は少ないですか?
- 少ないと感じる方が多いです。
Ⅳ.デメリット・リスク
- 最大の欠点は何ですか?
- 自己管理が治療結果に直結する点です。
- 装着時間が短いとどうなりますか?
- 歯が計画通り動かず、治療が延びます。
- 紛失のリスクはありますか?
- あります。
- 破損することはありますか?
- 噛み癖や管理不良で起こります。
- 歯肉退縮は起こりますか?
- 不適切な力や歯周状態で起こる可能性があります。
- 歯根吸収のリスクは?
- ワイヤー矯正と同様にゼロではありません。
- 虫歯になりやすくなりますか?
- 清掃不良や飲食管理不足でなりやすくなります。
- 口腔乾燥は起こりますか?
- 装着中に感じる方がいます。
- 発音障害は続きますか?
- 多くは数日〜数週間で慣れます。
- 強い矯正力はかけられますか?
- 限界があります。
- 全ての歯の移動が得意ですか?
- 回転や挺出は苦手な場合があります。
- 歯科医師の管理が甘いと?
- 咬合不良や後戻りが起こりやすいです。
- 市販マウスピース矯正は安全ですか?
- 危険です。強く注意が必要です。
- 通販型矯正の問題点は?
- 診断不足による最適な状態の確保・歯周病悪化のリスクです。
- 歯周病が悪化することは?
- 管理不足で悪化することがあります。
- 顎関節への影響は?
- 咬合変化により症状が出るきっかけになる場合があります。
- 中断するとどうなりますか?
- 後戻りが起こります。
- 治療計画通り進まないことはありますか?
- 珍しくありません。
- 追加マウスピースが必要になることは?
- よくあります。
- 歯科医院側の説明不足はトラブルになりますか?
- 大きなトラブルの原因になるので、十分な説明を求める必要があります。
Ⅴ.管理・メインテナンス
- マウスピースの清掃方法は?
- 専用洗浄剤や流水下でのブラッシングです。
- 熱湯消毒は可能ですか?
- 変形するため不可です。
- 飲み物は装着したまま飲めますか?
- 水のみ推奨されます。
- 喫煙は影響しますか?
- 着色・歯周病リスクを高めます。
- 交換頻度は?
- 通常1〜2週間ごとです。
- 定期通院は必要ですか?
- 必要です。
- 口腔ケアは重要ですか?
- 非常に重要です。
- 歯科衛生士の関与は必要ですか?
- 治療成功に不可欠です。
- 痛みが強い場合は?
- なるべく早く歯科医師に相談します。
- 違和感が続く場合は?
- 調整や再評価が必要です。
Ⅵ.治療後・後戻り
- 矯正後は何が必要ですか?
- 保定(リテーナー)が必須です。
- 保定期間はどれくらいですか?
- 最低でも1〜2年、場合によっては長期です。
- 後戻りは起こりますか?
- 起こります。
- マウスピース矯正後も後戻りしますか?
- します。
- 定期検診は続けるべきですか?
- 継続が必要です。
- 歯周管理は重要ですか?
- 極めて重要です。
- 高齢者では特に注意点は?
- 歯周病・骨量評価が重要です。
- 矯正後の咬合は安定しますか?
- 適切な管理で安定します。
- 矯正は一生ものですか?
- 管理を怠ると後戻りします。
- マウスピース矯正の成功条件は?
- 正確な診断・自己管理・継続的フォローです。
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