訪問歯科 Q&A 集
基本編
- 訪問歯科とは何ですか?
- 歯科医院に通院が困難な方のために、歯科医師や歯科衛生士がご自宅や施設を訪問して行う歯科診療です。
- どんな人が対象になりますか?
- 疾病のある高齢者、寝たきりの方、傷病のある方、要介護認定を受けている方、知的障害者の方、精神障碍者の方など、通院が困難な方が対象です。
- 年齢制限はありますか?
- 年齢制限はありません。通院が困難であれば若年の方でも対象になります。
- 施設でも診てもらえますか?
- はい。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなどでも対応可能です。
寝泊まりする場所ではない、デイサービス、デイケア、障害者通所施設等の施設は対象になりません。
- どこまで来てもらえますか?
- 原則として歯科医院から半径16km以内が保険適用範囲です。
診療内容編
- 訪問歯科でどんな治療ができますか?
- 虫歯治療、歯周病治療、入れ歯の作製・調整・修理、口腔ケアなどが可能です。
- 抜歯はできますか?
- 多くの場合可能ですが、全身状態によっては医科と連携して判断します。
- 入れ歯は新しく作れますか?
- はい。型取りから完成まで訪問診療で対応できます。
- 入れ歯が痛い場合も来てもらえますか?
- はい。調整や修理だけでも訪問可能です。
- 応急処置だけでも対応してもらえますか?
- もちろん可能です。痛みの緩和や仮処置も行います。
口腔ケア・予防編
- 口腔ケアだけでも訪問してもらえますか?
- はい。専門的口腔ケアは誤嚥性肺炎予防に非常に重要です。
- 訪問歯科の口腔ケアとは何ですか?
- 歯や歯ぐき、舌、義歯を専門的に清掃し、口腔機能の維持を目指します。
- 誤嚥性肺炎の予防になりますか?
- はい。口腔内細菌を減らすことで予防効果が期待されます。
- 介護者への歯磨き指導もしてもらえますか?
- はい。ご家族や介護スタッフへの指導も非常に重要です。
全身状態・安全性
- 寝たきりでも治療できますか?
- 可能です。ベッド上での診療にも対応しています。
- 認知症があっても診てもらえますか?
- はい。認知症の方への対応経験がある歯科医師が診療します。
- 医科との連携はありますか?
- 必要に応じて医師である主治医や看護師、薬剤師、言語聴覚士、管理栄養士、介護職員、ケアマネジャーと連携します。
- 持病があっても大丈夫ですか?
- 主治医と相談しながら安全に進めます。
費用・保険編
- 訪問歯科は保険が使えますか?
- はい。健康保険・介護保険が適用されます。
- 通院より高くなりますか?
- 訪問診療費はかかりますが、保険適用で自己負担は抑えられます。
- 介護保険は使いますか?
- 主に医療保険ですが、口腔ケアでは介護保険が関係する場合があります。
- 生活保護でも受けられますか?
- はい。公費負担医療の対象になります。
申し込み・流れ
- どうやって申し込めばいいですか?
- 歯科医院へ直接お電話いただくか、ケアマネジャーを通じて依頼します。
- 初回は何をしますか?
- 口腔内診査、全身状態の確認、治療計画の説明を行います。
- 家族の立ち会いは必要ですか?
- 必須ではありませんが、可能であれば立ち会いが望ましいです。
- 1回の診療時間はどれくらいですか?
- 30〜60分程度が一般的です。
設備・環境
- 家に特別な準備は必要ですか?
- 基本的には不要です。電源と作業スペース、手洗い所があれば十分です。
- 音や振動は大丈夫ですか?
- 最小限の機器で行うため、院内治療より静かな場合もあります。
- 感染対策はしていますか?
- はい。院内と同等の感染対策を行います。
継続管理
- 定期的に来てもらえますか?
- はい。定期訪問による口腔管理が可能です。
- 状態が良くなったら終了できますか?
- はい。通院可能になれば外来へ移行できます。
- 緊急時は対応してもらえますか?
- 可能な範囲で迅速に対応します。
介護・多職種連携
- ケアマネジャーと連携してもらえますか?
- はい。サービス担当者会議への情報提供も可能です。
- 言語聴覚士や看護師と連携しますか?
- 摂食嚥下や全身管理が必要な場合は連携します。
- 食事形態の相談もできますか?
- はい。噛む・飲み込む機能に合わせた助言を行います。
予後・QOL
- 訪問歯科で生活の質は上がりますか?
- 食事・会話・表情が改善し、QOL向上が期待できます。
- 口から食べ続ける支援になりますか?
- はい。口腔機能維持は「食べる力」を支えます。
- 口臭も改善しますか?
- 原因に応じたケアで改善が期待できます。
家族向け
- 家族の負担は減りますか?
- 通院付き添いが不要になり、負担軽減につながります。
- 説明は家族にもしてもらえますか?
- はい。治療内容やケア方法を丁寧に説明します。
よくある誤解
- 訪問歯科は最低限の治療だけですか?
- いいえ。可能な限り質の高い治療を行います。
- 末期の人しか利用できませんか?
- いいえ。早期からの利用がむしろ重要です。
その他
- 一時的な骨折や病気でも利用できますか?
- はい。一時的な通院困難でも対応可能です。
- 途中で中止できますか?
- いつでも中止・再開が可能です。
- 訪問歯科はこれから重要になりますか?
- 高齢社会において非常に重要な医療です。
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