ザイゴマインプラント(Zygomatic Implant)に関するQ&A
【総論編】
- ザイゴマインプラントとは何ですか?
- 上顎の骨が極端に少ない場合に、頬骨(ザイゴマ骨)を固定源として埋入する特殊なインプラントです。
- 通常のインプラントと何が違いますか?
-
通常:上顎骨・下顎骨に埋入
ザイゴマ:頬骨に固定
👉 上顎骨造成が困難な症例に対応できます。
- どんな人が対象になりますか?
-
上顎の骨吸収が高度
総入れ歯が合わない
大規模GBRやサイナスリフトが困難
無歯顎またはそれに近い状態
の方が主な対象です。
【適応・診断編】
- なぜ上顎は骨が少なくなりやすいのですか?
-
抜歯後の骨吸収
上顎洞の拡大
長期の義歯使用
が重なるためです。
- 骨が全くなくても可能ですか?
- はい。上顎骨がほぼなくても適応可能なのがザイゴマインプラントの最大の特徴です。
- CT検査は必須ですか?
- 必須です。
👉 頬骨の形態・上顎洞・眼窩との位置関係を三次元的に評価します。
【治療方法編】
- インプラントはどこから入れるのですか?
- 口の中から埋入します。顔の外に傷はできません。
- インプラントは長いと聞きましたが?
- はい。通常よりかなり長く、30~55mm程度あります。
- 何本入れるのが一般的ですか?
-
片側1本ずつ(左右2本)
状況により前歯部に通常インプラントを併用
が一般的です。
- オールオンフォーと併用できますか?
- はい。
👉 「ザイゴマ+オールオン4」の構成はよく行われます。
【治療期間・即時負荷編】
- 手術当日に歯は入りますか?
- 多くの症例で即時負荷(手術当日に仮歯装着)が可能です。
- なぜすぐ噛めるのですか?
- 頬骨は
骨質が非常に硬い
吸収しにくいため、初期固定が非常に強いからです。
- 治療期間はどのくらいですか?
-
手術当日:仮歯
数か月後:最終補綴
と、従来法より大幅に短縮できます。
【侵襲・安全性編】
- 大きな手術ですか?
- はい。高度な外科手技を要します。
- 全身麻酔が必要ですか?
-
静脈内鎮静
全身麻酔
施設・症例により選択されます。
- 上顎洞や目の近くで危険では?
- 正確な診断と経験があれば、安全に行える治療です。
👉 ただし術者の熟練度が極めて重要です。
【リスク・合併症編】
- 考えられるリスクは?
-
上顎洞炎
感染
インプラント露出
感覚異常(まれ)
などがあります。
- 成功率は高いですか?
- 報告では90%以上の高い成功率が示されています。
- 失敗した場合はどうなりますか?
- 再治療、補綴設計の変更、義歯への移行などを検討します。
【他治療との比較】
- 大規模GBRとの違いは?
-
GBR
・治療期間が長い
・侵襲が段階的
ザイゴマ
・治療期間が短い
・一回の侵襲が大きい
👉 **「時間を取るか」「手術を取るか」**の選択です。
- 誰にでも勧められる治療ですか?
- いいえ。
👉 最終手段・選択肢の一つとして考えます。
【術後管理編】
- 術後の腫れや痛みは?
- 通常のインプラントよりやや強めですが、数日~1週間で落ち着きます。
- メインテナンスは重要ですか?
- 非常に重要です。
👉 清掃不良はインプラント周囲炎・洞炎の原因になります。
- 定期検診はどれくらい必要?
- 3~6か月ごとの管理が推奨されます。
【費用・施設編】
- 費用は高額ですか?
- 高度医療のため、通常インプラントより高額です。
- どこの医院でも受けられますか?
- いいえ。
👉 専門的トレーニングと設備を持つ施設のみで行われます。
- ザイゴマインプラントの本質とは?
-
🦷 「骨がないから無理」を「可能」にする治療」
🦷 ただし適応・術者選択が最重要
上顎骨がなくても固定できる
即日で歯が入る可能性
高度・専門的な治療
最後の切り札となる選択肢
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