セラミック矯正に関するQ&A
〜治療を選ぶ前に必ず知っておいてほしいこと〜
基本的な考え方
- セラミック矯正とは何ですか?
- 歯を動かす矯正治療ではありません。
セラミック矯正とは、歯を削り、セラミックの被せ物(クラウンやラミネート)で見た目を整える治療です。
短期間で歯並びが整ったように見えますが、歯の位置や噛み合わせ自体は変わりません。
- 一般的な歯列矯正とは何が違うのですか?
- 治療の目的と方法が根本的に異なります。
歯列矯正:歯を少しずつ動かし、噛み合わせまで改善
セラミック矯正:歯は動かさず、人工物で形だけ整える
そのため、噛み合わせや顎の負担が改善されないことがあります。
健康面のリスクについて
- 健康な歯を削る必要がありますか?
- はい。多くの場合、大きく削ります。
被せ物をする場合、歯の60〜70%を削ることもあります。
一度削った歯は二度と元には戻りません。
- 歯の寿命に影響はありますか?
- 歯の寿命が短くなる可能性があります。
削る量が多いほど、歯は弱くなり、将来的なトラブルのリスクが高くなります。
- 神経を失う可能性はありますか?
- あります。
歯を大きく削ることで、
治療後に強い痛みが出る
神経がダメージを受ける
結果として、将来神経を取る治療(抜髄)が必要になることがあります。
- 神経を取った歯はどうなりますか?
- 割れやすく、寿命が短くなる傾向があります。
神経を失った歯はもろくなり、最終的に抜歯に至るケースもあります。
歯ぐき・歯周病のリスク
- 歯ぐきへの影響はありますか?
- 数年後に問題が出ることがあります。
セラミックの境目は歯ぐきの近く、または中に設定されるため、歯磨きが難しくなる
歯ぐきが炎症を起こしやすい
歯ぐきが下がり、境目が見えてくる
といったリスクがあります。
これは通常の矯正治療でも起こり得ますが、セラミックではより管理が難しくなります。
トラブル・再治療について
- セラミックは割れませんか?
- 割れる・欠ける・外れることがあります。
セラミックは硬い反面、
歯ぎしり
強い噛みしめ
衝撃
に弱く、破損時は再治療(自費)が必要になります。
- やり直しはできますか?
- 被せ直しは可能ですが、削った歯は、元に戻りません。
歯列矯正は途中で方法変更が可能ですが、セラミック矯正は不可逆的治療です。
失敗しても元の歯には戻せません。
年齢による注意点
- 若い人でも受けられますか?
- 可能ですが、特に慎重な判断が必要です。
若い方は、神経が大きい
歯を使う期間が長いため、将来への影響が非常に大きくなります。
特に20〜30代の方は注意が必要です。
例外的に検討されるケース
- セラミック矯正が適する場合はありますか?
- 以下のようなケースでは検討されることがあります。
すでに大きな被せ物が入っている歯
歯の形態異常(小さい歯など)
高齢で矯正治療が現実的でない場合
※歯並び改善の第一選択ではありません。
当院からの大切なメッセージ
- 当院はセラミック矯正をどう考えていますか?
- 患者さんのご要望に合えば有効な治療方法ですが、「慎重に選ぶべき治療」と考えています。
歯は一生使う大切な臓器です。
「早くきれいにしたい」というお気持ちは自然ですが、
歯を削らない治療はないか
矯正治療で対応できないか
将来のリスクを理解できているかを、私たちは一緒に考えたいと思っています。
- セラミック矯正とは?
- ☛ セラミック矯正は歯を削る不可逆的治療
☛ 見た目は早く整うが、将来のリスクが大きい
☛ 歯列矯正とは本質的に異なる
☛ 若い方ほど慎重な判断が必要
十分に理解した上で選択することが、何より重要です。
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