幼児の歯科治療をスムーズに進めるためのQ&A
- 歯医者に入る前から大泣きします。それでも連れて行くべきですか?
- はい、連れて行って問題ありません。
ただし「治療すること」が目的ではありません。
この段階での受診の目的は、
場所に慣れる
人に慣れる
「何もされなかった」という経験を残す
ことです。
👉 診療室に入れただけでも大成功
👉 何もせず帰ってもOK
「来ても大丈夫だった」という記憶が、次につながります。
- 診療室に入るのを拒否したら帰った方がいいですか?
- 多くの場合、一度引く判断は正解です。
無理に入室させると、
親に抱えられる
押される
引きずられる
という体験が、
👉 強烈なトラウマとして残ることがあります。
「今日はここまでできたね」で終える方が、
次回は驚くほどスムーズに進むことも少なくありません。
- 親が横で声をかけた方がいいですか?
- 基本的には 最小限がベスト です。
❌ NG例
「大丈夫だよ!」
「怖くないよ!」
「ほら、先生の言うこと聞いて!」
これらは逆効果です。
⭕ OK
静かにそばにいる
手を握る
うなずく
👉 安心は「言葉」より「態度」から伝わります
- 押さえつけてでも治療した方がいいですか?
- 原則として、おすすめしません。
抑制治療は、
将来の歯科恐怖症
医療不信
親への不信
につながるリスクがあります。
👉 「今1本治す」より「一生通える子に育てる」
この視点が何より大切です。
- 虫歯があるのに治療できない場合、放置して大丈夫ですか?
- ケースバイケースですが、
すぐに削らなくても良い場合も多いです。
進行が遅い
痛みがない
乳歯で生え替わりが近い
こうした場合は、
進行管理
フッ素
生活指導
を優先することもあります。
👉 「治療=削る」ではありません。
- 何歳くらいから治療ができるようになりますか?
- 個人差が非常に大きいですが、
3歳前後:慣れる段階
4〜5歳:簡単な処置が可能になる子が増える
6歳以降:多くの治療が可能
👉 **年齢より「経験」と「成功体験」**が重要です。
- 家で歯医者の話題を出さない方がいいですか?
- 話題にしてOKですが、内容が重要です。
❌
「次は治療だよ」
「ちゃんとしないと削られるよ」
⭕
「歯を見てもらうところ」
「歯を大事にする場所」
👉 情報は最小限・感情は乗せないがコツです。
- 親が歯医者嫌いでも影響しますか?
- はい、非常に影響します。
親の表情
声のトーン
体の緊張
は、子どもが敏感に察知します。
👉 親自身の歯科体験の話は、できるだけ控えましょう。
- 兄弟姉妹と比べてしまいます。ダメですか?
- 比較は、最も避けたい行為の一つです。
❌
「お兄ちゃんはできたのに」
「お姉ちゃんは泣かなかった」
👉 劣等感と恐怖を同時に植え付けてしまいます。
- 何回通っても進まない場合はどうすれば?
- それは 失敗ではありません。
慣れるのに時間がかかる子
感覚が敏感な子
慎重な性格の子
もいます。
👉 成長とともに、必ず変化します。
👉 「今は準備期間」と考えてください。
- 鎮静法は安全ですか?
- 適切な年齢・適応・管理下で行えば安全ですが、
年齢
全身状態
発達段階
を厳密に判断する必要があります。
👉 「楽だから使う」方法ではありません。
- 途中で通院をやめると悪影響がありますか?
- 無理に通い続けるより、
一度間を空ける方が良い場合もあります。
ただし、家庭での声かけ
歯磨き習慣は継続しましょう。
- 初診で何もできなかったら申し訳ないです…
- 全く気にする必要はありません。
医療者側の評価は、
❌ 治療できたか
⭕ 子どもがどこまで頑張れたか
です。
- 歯医者に慣れた子の共通点は?
- 親が焦らない
失敗を責めない
成功体験を積み重ねている
👉 親の姿勢が9割と言っても過言ではありません。
- 幼児歯科治療で最も大切な考え方は?
- それは、
「今日できるか」ではなく
「将来どう育てるか」
です。
👉 大人が焦らなければ、子どもは必ず成長します。
幼児歯科治療の成功とは、
その日に治療が終わることではありません。
👉 「次も歯医者に来られる子」に育てること
それが、将来の歯の健康を守る
最も確実な近道です。
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