渋谷区恵比寿の歯科医院|SHIRON DENTAL OFFICE(シロンデンタルオフィス)

糖尿病と歯科治療  Q&A集

Ⅰ.基礎理解

糖尿病とはどのような病気ですか?
インスリンというホルモンが十分に働かないために、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう代謝性の病気です。放置すると、全身の血管がボロボロとなり深刻な合併症を引き起こすのが最大の特徴です。
糖尿病は歯科と関係がありますか?
非常に深い関係があります。
なぜ歯科治療で糖尿病が重要なのですか?
感染・治癒・炎症反応に大きく影響するためです。
糖尿病患者は増えていますか?
日本では年々増加しています。
自覚症状がないこともありますか?
はい。歯科受診時に初めて疑われることもあります。
血糖値が高いと体で何が起こりますか?
免疫低下・血管障害・神経障害が起こります。
糖尿病は完治しますか?
多くは管理が必要な慢性疾患です。
1型と2型の違いは?
1型は自己免疫、2型は生活習慣要因が主体です。
高齢者の糖尿病は特徴がありますか?
低栄養・フレイルを伴うことがあります。
歯科医療者が糖尿病を知る意義は?
安全な治療と全身管理のためです。
糖尿病は全身病ですか?
はい。口腔も例外ではありません。
未治療の糖尿病は危険ですか?
感染症や重篤な合併症を引き起こします。
歯科治療がきっかけで発覚することはありますか?
あります。
糖尿病患者は歯科治療を受けられますか?
適切な管理下で可能です。
歯科は糖尿病管理に関与できますか?
できます。

Ⅱ.糖尿病と口腔内への影響

糖尿病は歯周病と関係しますか?
強い相互関係があります。
糖尿病は歯周病のリスク因子ですか?
はい。主要なリスク因子です。
なぜ歯周病が悪化しやすいのですか?
免疫低下と炎症反応の亢進が起こるためです。
歯周病は糖尿病を悪化させますか?
はい。血糖コントロールを悪化させます。
双方向性の関係とは何ですか?
糖尿病と歯周病がお互いを悪化させる関係です。
口腔乾燥は起こりやすいですか?
起こりやすいです。
唾液が少ないと何が起こりますか?
虫歯・歯周病・誤嚥リスクが高まります。
舌や粘膜に異常は出ますか?
舌炎、カンジダ症が起こりやすいです。
口内炎が治りにくいですか?
治りにくい傾向があります。
虫歯は増えますか?
口腔乾燥や清掃不良で増えやすくなります。
歯の動揺は起こりますか?
歯周病進行で起こります。
口臭は出やすいですか?
出やすくなります。
味覚障害は関係しますか?
起こることがあります。
義歯使用に影響しますか?
粘膜炎症が起こりやすくなります。
口腔感染症は重症化しますか?
はい。
抜歯後の治癒は遅れますか?
血糖コントロール不良では遅れます。
骨の治癒にも影響しますか?
影響します。
インプラント治療は可能ですか?
条件付きで可能です。
口腔内の炎症は全身に影響しますか?
血糖値に影響します。
歯科治療は血糖改善に寄与しますか?
歯周治療で改善が期待されます。

Ⅲ.歯科治療時の注意点

歯科治療前に確認すべきことは?
血糖値・HbA1c・服薬状況です。
HbA1cは重要ですか?
非常に重要です。
どのくらいのHbA1cなら安全ですか?
一般に8.0%以下が目安です(個別判断)。
空腹時治療は避けるべきですか?
低血糖予防のため避けます。
低血糖は歯科でも起こりますか?
起こります。
低血糖の症状は?
冷汗、動悸、意識障害などです。
治療時間は配慮が必要ですか?
短時間が望ましいです。
抜歯は危険ですか?
管理不良では感染リスクが高まります。
抗菌薬は必要ですか?
状況により予防投与を検討します。
麻酔は使えますか?
通常、使用可能ですが注意が必要な場合があります。
外科処置は避けるべきですか?
血糖コントロール不良時は延期します。
出血しやすいですか?
血管障害で止血不良が起こることがあります。
治療後の感染管理は重要ですか?
非常に重要です。
疼痛管理に注意点はありますか?
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用に配慮します。
ストレスは血糖に影響しますか?
影響します。
歯科治療中の体調変化は共有すべきですか?
すぐに共有します。
定期通院は重要ですか?
非常に重要です。
緊急時必要な準備はなんですか?
低血糖対応を準備します。
在宅患者の歯科治療は注意が必要ですか?
全身状態把握が重要です。
医科との連携は必要ですか?
必須です。

Ⅳ.予防・メインテナンス

歯周病予防は重要ですか?
最重要です。
定期的な歯科メインテナンスは必要ですか?
必須です。
ブラッシング指導は血糖管理に関係しますか?
間接的に関係します。
口腔ケアで血糖が改善しますか?
改善報告があります。
食生活指導は歯科でも行いますか?
他職種と連携して行います。
禁煙は重要ですか?
非常に重要です。
口腔乾燥対策は?
保湿・唾液分泌促進です。
義歯の清掃は重要ですか?
感染予防に重要です。
セルフケアは難しくなりますか?
高齢者では支援が必要です。
歯科衛生士の役割は?
継続管理の中心です。
在宅歯科は有効ですか?
有効です。
誤嚥性肺炎との関連は?
口腔管理不良でリスクが上がります。
フレイル・サルコペニアとの関係は?
低栄養と関連します。
オーラルフレイルは関係しますか?
深く関係します。
予防の第一歩は?
口腔内の炎症を減らすことです。

Ⅴ.多職種連携・患者支援

糖尿病管理は歯科だけで可能ですか?
不可能です。
医科歯科連携はなぜ重要ですか?
相互に治療効果を高めるためです。
主治医に何を伝えますか?
歯周状態・感染状況です。
管理栄養士との連携は?
食と口腔の両面から支援します。
看護師との連携は?
体調変化を共有します。
介護職との連携は?
日常の口腔ケア支援です。
在宅医療では連携は必須ですか?
必須です。
説明は患者向けに分かりやすく行うべきですか?
はい。
歯科が血糖測定を行うことはありますか?
場合によってあります。
歯科治療が怖い患者への対応は?
ストレス軽減が重要です。
自己管理支援は重要ですか?
非常に重要です。
高齢糖尿病患者の特徴は?
低血糖と低栄養に注意が必要です。
認知症合併例では?
家族・介護者支援が重要です。
終末期でも歯科は関与しますか?
快適性向上に関与します。
口腔ケアは最期まで必要ですか?
必要です。
歯科が関わる最大の意義は?
感染予防とQOL維持です。
糖尿病患者に歯科受診を勧める意義は?
合併症予防です。
定期歯科受診で何が変わりますか?
歯を守り、全身を守ります。
歯科は予防医療ですか?
予防医療の重要な一翼です。
医科からの紹介は重要ですか?
非常に重要です。
逆紹介はありますか?
歯科から医科への紹介もあります。
チーム医療は必要ですか?
必須です。
患者教育は誰が行いますか?
チーム全体です。
歯科治療が血糖改善につながる実感はありますか?
多く報告されています。
歯周病治療は全身治療ですか?
はい。
歯科は糖尿病の入口になりますか?
なり得ます。
予防の最重要ポイントは?
継続的な口腔管理です。
患者さんに最も伝えたいことは?
「口は全身の一部」です。
医療者が意識すべき視点は?
全身と生活です。
糖尿病と歯科治療の本質は?
「歯を診て、全身を守ること」

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