クラウン(被せ物)の種類に関するQ&A
Ⅰ.クラウンの基本分類
- クラウン(被せ物)とは何ですか?
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クラウンとは、歯冠(歯の頭の部分)を人工材料で覆い、形態・機能・審美性を回復する修復物です。
- クラウンはどのように分類されますか?
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クラウンは大きく以下の3つに分類されます。
全部被覆冠
部分被覆冠
継続歯(ポストクラウン)
Ⅱ.全部被覆冠(フルクラウン)
- 全部被覆冠とは何ですか?
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歯の頭の部分を全周にわたって完全に覆うクラウンです。
保持力・強度に優れ、脱離しにくい構造を持ちます。
- 全部被覆冠の特徴は?
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保持力が高い
自由な形態・色調再現が可能
強度が高く長期安定性が高い
歯質削除量が多く、生体侵襲が大きい
- 全部被覆冠にはどのような種類がありますか?
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以下の6種類があります。
陶材焼付冠
レジン前装冠
オールセラミッククラウン
ハイブリッド型コンポジットレジンクラウン
CAD/CAMクラウン
全部金属冠
Ⅲ.陶材焼付冠(PFM)
- 陶材焼付冠とは何ですか?
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金属フレーム(メタルコーピング)に陶材を焼き付けたクラウンです。
- 陶材焼付冠の特徴は?
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光の透過性があり審美性に優れる
耐摩耗性が高い
支台歯やセメントの色調の影響を受けやすい
衝撃に弱く、クリアランス不足では破折しやすい
製作工程が複雑でコストが高い
- 陶材焼付冠の適応症と禁忌症は?
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適応症
審美性が要求される部位
ブリッジの支台装置
禁忌症
歯髄腔の大きな生活歯
強い咬合力、ブラキシズム症例
若年者
Ⅳ.レジン前装冠
- レジン前装冠とは何ですか?
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金属フレームに前装用コンポジットレジンを築盛したクラウンです。
- レジン前装冠の特徴は?
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基本的な適応・禁忌は陶材焼付冠に準じる
陶材より衝撃にやや強い
経年的な摩耗・変色が起こりやすい
- レジン前装冠が有利なケースは?
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コーヌステレスコープ外冠の前装部
ロングスパンブリッジの前装部
Ⅴ.オールセラミッククラウン
- オールセラミッククラウンとは?
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金属を一切使用しないセラミックのみのクラウンです。
- オールセラミッククラウンの最大の特徴は?
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天然歯に近い色調・透明感
歯肉の着色が起こらない
金属アレルギーの心配がない
- オールセラミッククラウンの注意点は?
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支台歯・セメントの色調の影響を受ける
衝撃に弱い
歯質削除量は陶材焼付冠より多い
クリアランス不足で破折しやすい
- ジルコニアを用いたオールセラミックの特徴は?
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高強度・高靭性
前歯・臼歯ブリッジに応用可能
焼結時に20%以上収縮するためCADで補正
半透明ジルコニアの登場で審美性が向上
- ジルコニアクラウンの欠点は?
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対合歯を咬耗させやすい
➡ 咬合調整後の十分な研磨が極めて重要
Ⅵ.ハイブリッド型コンポジットレジンクラウン
- ハイブリッド型コンポジットレジンクラウンとは?
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高フィラー含有(70~90%)のコンポジットレジンを用いたメタルフリークラウンです。
- 適応症は?
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前歯・臼歯の審美修復
審美性を要するブリッジ
インプラント上部構造
コーヌステレスコープ外冠
- 特徴は?
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金属アレルギー対策
CAD/CAMによる高精度製作
セラミックより衝撃に強いが摩耗しやすい
Ⅶ.CAD/CAMクラウン
- CAD/CAMクラウンとは?
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デジタル設計・切削加工によって製作されるクラウンです。
- 使用される材料は?
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ジルコニア
セラミック
コンポジットレジン
チタン
コバルトクロム
- CAD/CAMクラウン製作で重要なポイントは?
- 👉 支台歯形成・咬合調整・装着操作が最重要
アンダーカットを作らない
隅角部を丸める
ラウンデッドショルダー or ディープシャンファー
均一な厚み確保
- 接着時の注意点は?
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セラミック・コンポジット:
サンドブラスト+シラン処理
ジルコニア:
MDP含有プライマー使用
Ⅷ.全部金属冠
- 全部金属冠とは?
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歯冠全体を金属のみで覆うクラウンです。
- 使用される金属は?
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金合金
金銀パラジウム合金
純チタン
- 全部金属冠の長所と短所は?
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長所:強度・耐久性が高い、削除量が比較的少ない
短所:審美性に劣る
Ⅸ.部分被覆冠とラミネートべニア
- 部分被覆冠とは?
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歯冠の一部のみを被覆する修復物です。
- 部分被覆冠の注意点は?
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歯質削除量は少ない
保持力は低い
フィニッシュラインが長く二次う蝕リスクが高い
清掃不良・う蝕活動性が高い患者には不向き
- ラミネートべニアとは?
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歯の表面を0~1.0mm程度削り、薄いセラミックまたはレジンシェルを接着する審美修復法です。
- ラミネートべニアの特徴は?
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非常に薄く美しい
エナメル質内の最小侵襲
光の透過性に優れた自然な審美性
接着技術が成功の鍵
- 適応症は?
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歯の変色
軽度の欠け・摩耗
形態不良・隙間
審美的改善
- 禁忌症は?
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重度歯周病
強い咬合力・ブラキシズム
大きな欠損歯
不良な口腔清掃状態
- クラウンの鍵は?
- クラウンは機能・審美・生体侵襲のバランスで選択する
材料の進化と接着技術・CAD/CAM技術の発展が治療の幅を拡大
特にセラミック系修復では
👉 支台歯形成・咬合・接着操作が成功の鍵
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