☞🌟「糖尿病と歯科治療の関係」をわかりやすくまとめます。
【糖尿病と歯科治療の関係】
1. 糖尿病と口の病気の関係
〇歯周病が悪化しやすい
高血糖状態では細菌に対する抵抗力が落ち、歯ぐきの炎症が強く出やすくなります。
〇治りが遅い
傷の治りが遅いため、抜歯や外科処置の後の感染リスクが高まります。
〇ドライマウス(口の渇き)
唾液分泌が減り、むし歯や口臭の原因になることがあります。
2. 歯周病と糖尿病は「相互関係」
歯周病があると炎症物質(サイトカイン)が血液に出て 血糖コントロールが悪化します。
糖尿病が悪いと歯周病がさらに進行します。
➡ 悪循環になるため、歯科治療は糖尿病管理の一部と考えられます。
3. 歯科治療時の注意点
・血糖値の確認が必要
HbA1cが高い(8%以上)場合は、大きな外科処置は感染リスクが高い。
・麻酔や薬の影響
ステロイドや抗生物質の使用で血糖が変動することがあります。
・低血糖に注意
食事を抜いたまま長時間の治療をすると低血糖になる危険があります。
・治療計画は主治医と連携
内科主治医と歯科医師が連絡をとりながら安全に治療を進めます。
4. 患者さんができること
〇定期的な歯科受診(3か月ごと)
〇正しい歯磨きと歯間清掃
〇禁煙・節酒(歯周病・血糖コントロールに大きく関わる)
〇内科での血糖管理と並行して口の健康を守る
✅ 【まとめ】
糖尿病と歯科は密接に関係しており、歯周病の治療・予防は糖尿病コントロールにも良い影響を与えます。
つまり、「血糖値を下げるために歯や歯周病を治す、歯や歯周組織を守るために血糖を下げる」という両方向のアプローチが大切です