渋谷区恵比寿の歯科医院|SHIRON DENTAL OFFICE(シロンデンタルオフィス)

唾液の驚くべき効果について

👉唾液の驚くべき効果について

唾液は単なる「口を潤す水分」ではなく、私たちの健康を守る驚くべき役割を数多く持っています。
以下に詳しく整理します。

【唾液の主な効果と役割】

  1. 口腔の自浄作用
    唾液は常に分泌され、食べかすや細菌を洗い流す働きをします。
    これにより 虫歯や歯周病のリスクを低減 します。
  2. 抗菌・抗ウイルス作用
    唾液中には リゾチーム、ラクトフェリン、ペルオキシダーゼ、IgA抗体 などの抗菌成分が含まれています。
    これらが細菌やウイルスの増殖を抑え、口腔内や全身の感染防御に貢献します。
  3. 再石灰化作用(虫歯予防)
    歯は食事のたびに酸によって脱灰(溶ける)されます。
    唾液には カルシウムやリン酸 が含まれており、歯の表面に戻って再石灰化を促進。
    その結果、虫歯の進行を自然に抑制します。
  4. 消化のスタート
    唾液中の酵素 アミラーゼ がデンプンを分解し、消化を助けます。
    リパーゼ も含まれており、脂質分解の準備に関与します。
  5. 粘膜保護と潤滑作用
    唾液のムチンという粘性成分が口腔・咽頭・食道を覆い、
    食べ物の通過をスムーズにします。
    粘膜を摩擦や乾燥から守ります。
    そのため、嚥下障害や誤嚥の予防にも重要です。
  6. 創傷治癒促進
    唾液には 上皮成長因子(EGF) などの成分が含まれており、粘膜や皮膚の傷を治す力があります。

実際に「口の中の傷は治りが早い」と言われるのはこの効果です。

  1. 味覚や発音への寄与
    唾液は食べ物を溶かして 味物質を舌の味蕾に運ぶ ため、味覚が成立します。
    また、口腔内を潤すことで滑舌や発声にも欠かせません。
  2. 全身との関連
    唾液検査によって、ストレスホルモン(コルチゾール)、ホルモンバランス、免疫状態、糖尿病の指標などを評価できる研究も進んでいます。
    将来的には「血液を採らずに健康チェック」が可能になる期待が高まっています。

⭐【唾液が減るとどうなるか?】

😿虫歯・歯周病のリスク上昇
😿口臭の悪化
😿嚥下・咀嚼・発音障害
😿味覚障害
😿口腔カンジダ感染
→ 特に高齢者や薬の副作用、放射線治療後などで「ドライマウス(口腔乾燥症)」は問題になります。

✅【まとめ】
唾液は 「天然のマウスウォッシュであり、抗菌薬であり、消化液であり、傷薬」 といえるほど多機能で、体を守る「天然の防御システム」として、私たちの健康に欠かせない存在なのです。

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