日本補綴歯科学会(にほんほてつしかがっかい Japan Prosthodontic Society、略称 JPS)は、入れ歯やかぶせ物、インプラントなど補綴(ほてつ)歯科に関する学問・臨床の発展を目的とした公益社団法人で、1933年4月に設立されました。
【目的と活動内容】
- 口腔機能の回復(咬合・咀嚼・発音など)を通じ、国民の健康増進に貢献すること。
- 補綴(ほてつ)における最新の研究や臨床技術の普及・発展
- 補綴治療に使われる新素材の開発・研究に注力している。
- 会員の教育・研修の促進
- 毎年、学術大会を開催し、最新知見の共有・教育・国際交流を実施。
【対象者】
・歯科医師
・補綴歯科専門医
・歯科技工士
・歯科衛生士など関連専門職
学術大会と出版物
- 毎年全国学術大会(口演・ポスター・ハンズオン・市民フォーラムなどを含む)を開催。
- 地方支部においても定期的に支部大会が行われる 。
- 学会誌として『日本補綴歯科学会誌』(和文)と『Journal of Prosthodontic Research』(英文)を年4回発行。
資格認定制度
- 補綴歯科専門医、認定医、指導医制度を整備し、研修施設での学びを通じて専門家を育成。
- 日本歯科専門医機構認定の補綴専門医制度に準じた研修・試験を実施 。
国際連携と関連組織
- 日本歯科医学会の専門分科会のひとつ。
- 国際学会(アジア・アメリカ補綴歯科学会など)や、韓国・中国・インドの同業団体と提携を結んでいる 。
- 他の歯科学会とも強く連携(矯正、審美、インプラントなど)。
事務局情報
- 本部事務局は東京・港区芝に所在。地方支部も全国に設置されており、地域に根ざした活動を展開。
まとめ
日本補綴歯科学会は、補綴歯科に関する専門知識・技術の普及と進化を通じ、国民の口腔・全身の健康維持に貢献するための研究、教育、専門家育成、国際交流を行う学術団体です。補綴専門医の取得や最新技術の学びを目指す歯科医師・技工士にとって重要なプラットフォームとなっています。