糖尿病の特徴的な症状は、血糖値が高い状態(高血糖)によって引き起こされるもので、以下のような「三大症状」がよく知られています
✅ 糖尿病の三大症状
- 多尿(たにょう)
→ 血糖値が高くなると、尿に糖が出る(尿糖)。それにより浸透圧が上がり、水分が引き出されて尿量が増えます。
💡 尿が泡立つ、頻繁にトイレに行くのもサインです。 - 口渇(こうかつ)・多飲(たいん)
→ 多尿により体の水分が失われるため、強い口の渇きが出て、水をたくさん飲むようになります。 - 体重減少
→ インスリンの働きが不十分なため、糖がうまく使われず、代わりに筋肉や脂肪が分解されてしまい、食事量が変わらなくても体重が減ります。
🔍 その他のよくある症状
- 全身のだるさ・疲れやすさ
→ エネルギー不足や脱水によるものです。 - 目のかすみ
→ 高血糖により水晶体にむくみが生じ、一時的に視力が落ちます。 - 手足のしびれ・感覚異常(末梢神経障害)
→ 長期間の高血糖によって神経が障害されることがあります。 - 感染症にかかりやすい
→ 尿路感染症や皮膚の化膿、歯周病などが起こりやすくなります。
🛑 注意すべき進行症状(合併症のサイン)
- 視力の急激な低下(網膜症)
- 尿にたんぱくが出る・むくみ(腎症)
- 足の傷が治らない・壊疽(神経障害+血流障害)
- 胸の痛み・しびれのない心筋梗塞(無痛性虚血性心疾患)
💬 注意点
初期の糖尿病(特に2型)は自覚症状が乏しいことが多く、健診などで血糖やHbA1cの異常が見つかってはじめて気づくケースもあります。
「最近やたら喉が渇く」「トイレが多い」「体重が減ってきた」といったサインがあれば、早めの受診が重要です。