渋谷区恵比寿の歯科医院|SHIRON DENTAL OFFICE(シロンデンタルオフィス)

全身疾患と根尖性歯周炎の関係

~体の健康と歯の根の炎症は深くつながっています~

根尖性歯周炎とは?

虫歯や歯の神経の感染が進むと、歯の根の先(根尖)にまで細菌が広がり、炎症を起こすことがあります。
これを「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」といいます。

痛みや腫れを繰り返すこともありますが、慢性化すると症状がほとんど出ず、知らないうちに炎症が長く続くこともあります。

👉全身疾患があると治りにくくなる理由

① 体の免疫力が弱まり、感染に対する抵抗力が下がる

糖尿病や腎臓病、高血圧、自己免疫疾患などがあると、
体の免疫機能(細菌と戦う力)が低下している場合があります。
そのため、根の中に残った細菌を排除しにくく、炎症が長引く傾向があります。

② 血の流れが悪く、治るための酸素や栄養が届きにくい

全身疾患の影響で血管が細く硬くなる(動脈硬化)ことがあります。
すると、歯の根の先にある細い血管まで十分な血流が届かず、
炎症を治す細胞が集まりにくい状態になります。

③ 体内の「炎症物質」が多く、炎症が強く出やすい

糖尿病や肥満、慢性炎症性疾患があると、体の中で炎症を強める物質(サイトカイン)が多く出ています。
このため、歯の根の炎症も悪化しやすく、骨が溶けやすい状態になってしまいます。

④ 服用しているお薬の影響

全身疾患の治療で使用されるお薬には、治りを遅らせるものもあります。

薬の種類 影響の例

ステロイド薬 免疫力が下がり、感染が治りにくい
抗がん剤 細胞の修復が遅れる
骨粗しょう症薬 骨の再生が抑えられる

⑤ 全身状態により歯科治療に制限がかかることも

心臓や腎臓のご病気がある場合、使用できる薬剤や治療時間が限られることもあります。
そのため、感染を完全に取り除くまでに時間がかかることがあります。

🌿 全身の健康と歯の健康はつながっています

根尖性歯周炎を放置すると、
炎症物質や細菌が血液を通して全身に影響を与えることがあります。

歯の根の治療をきちんと行うことは、
お口だけでなく全身の健康を守る大切な一歩です。

🩺 当院の取り組み
エルビウムヤグレーザーによる精密な洗浄・殺菌

病状や全身疾患に合わせた安全な治療計画

医科との連携による全身管理のもとでの根管治療

💬 歯科医師からのメッセージ

「歯の根の炎症は、見えない場所で全身に影響することがあります。
体の状態に合わせて、できるだけ負担の少ない治療を行いますので、
ご自身の持病やお薬についても安心してお知らせください。」

ページの先頭へ

お電話
ご予約