「適合不良」が引き起こした予後不良が予測される症例 不適合セラミッククラウンとメタルインレーを再設計してセラミックで再修復することで審美性と機能性を回復した症例
Before
After
Before
After
| 性別 |
女性 |
| 年齢 |
50代 |
| 症例概要・補綴専門医の分析 |
【主訴】
右下奥のセラミッククラウンの根元部分が汚れていて気になる。
右下銀歯の詰め物の見た目と金属の溶出が気になる。
【治療経過】
右下6番に不適合なメタルセラミッククラウンが装着されている。
右下5番にメタルインレーが装着されている。
右下6番の頬側歯頸部に補修的なCRが施されている。
CR修復の周辺には金属による影響と思われる黒変した歯質が露出して審美障害を生じている。
右下6番は全体的な辺縁不適合が認められ、透明感のないセラミック修復となっている。
右下5番、6番とも辺縁歯肉に発赤・腫脹は認められない。
歯周ポケットも最大2mmでデンタルエックス線所見からも歯周組織に問題はなかった。
今後、歯周組織に問題が生じる前に不適合状態を改善しておくことが大切である。
右下5番は生活歯である。
デンタルエックス線所見から右下6番は根管充填が施されておりメタルコアが装着されていた。
デンタルエックス線所見から歯根周囲にも問題は認められなかった。
右下6番は、ブラキシズム等悪習癖がなく咬合力の強くない女性であること、審美性を重視していることなどからジルコニアフレームにポーセレンを積層する方法、ジルコボンドクラウンにて再補綴することとした。
右下5番は、インレー体、特に咬合面の体積が小さいため強度優先としてモノリシックジルコニアインレーにて修復することとした。
【ジルコボンドクラウン】
強度の高いジルコニアフレームに、見た目の美しいセラミック(ポーセレン)を焼き付けた2層構造の被せ物
「ジルコニアセラミック」「レイヤードジルコニア」とも呼ばれます。
歯周基本治療を行いながら右下5番、6番に装着されている修復物を除去した。
右下6番に装着されているメタルコア築造周囲に二次う蝕が認められたため、う蝕検知液を用いてマイクロスコープ下で丁寧に感染歯質を除去してコンポジットレジンで補修を行った。
支台歯形成後、プロビジョナルレストレーションを製作、仮着して辺縁歯肉の反応等を次回来院時まで経過観察した。
辺縁歯肉の状態は安定しているので、
形態的・色調的問題を患者さんに確認、同意が得られたため最終補綴へ移行した。
印象採得、咬合採得を行い補綴物を製作した。
完成したオールセラミッククラウンとセラミックインレーの近遠心コンタクトの調整を行い、その後オールセラミッククラウンは咬合チェックして咬合調整・研磨を行った。
セラミックインレーは隣接面の接触強さを確認し、調整、研磨を行った。
ジルコボンドクラウンとセラミックインレーを試適して患者さんに鏡で見て頂き問題がないことを確認後、合着を行った。
合着後、右下5番のセラミックインレーの咬合調整、研磨を行った。
【補綴専門医からひと言】
特にジルコニアの研磨面は鏡面研磨にする必要があり、専用の器具器材を用いて丹念に研磨した。
右下6番に関しても、合着後咬合診査を行い、若干の咬合調整と十分な研磨を行った。
合着1週間後に各種チェックを行い若干の調整、研磨を行った。
▷ジルコニアの研磨について解説いたします。
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| 治療期間・回数 |
36日間・4回
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費用 (自由診療となります) |
診査・診断・プロビジョナルレストレーション・術前術後の説明費用含む。
231000円
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