渋谷区恵比寿の歯科医院|SHIRON DENTAL OFFICE(シロンデンタルオフィス)

歯科治療における ラバーダム防湿の大切さ

⭐歯科治療における ラバーダム防湿(Rubber Dam Isolation) は、特に根管治療や接着操作で不可欠とされる非常に重要な手技です。

◆ ラバーダム防湿が必要な理由(本質的な役割)

  1. 治療部位を唾液・細菌から完全に隔離するため

口の中には1mLあたり1億個以上の細菌が存在します。
根管治療や接着処置では、この細菌を治療部位に入れないことが成否を大きく左右します。

【具体的なメリット】

・細菌の侵入を防ぎ、再感染・再発リスクを大幅に低減

・唾液による湿気・水分の影響を防止

・根管治療では根の中が無菌的に保たれ、治りが良くなる

  1. 治療薬剤を誤飲・誤嚥させないため(患者の安全)

根管治療では以下の薬剤を使用します

・次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)
・EDTA
・クロルヘキシジン など
これらは誤飲すると危険ですが、ラバーダムを使うことで
患者の喉へ流れ込むのを完全に防ぎ、安全性を高めます。

器具落下の誤飲・誤嚥防止にも非常に有効です。

  1. 治療視野の確保と操作性の劇的な向上

ラバーダムを装着することで
・頬・舌・唾液による邪魔がなくなる
・歯がくっきり露出し、視野が明瞭になる
・エアー・水の吹き飛ばしが自由に行える

特に細かい操作が必要な根管治療では、成功率を大きく高めます。

  1. 歯科用接着(コンポジットレジン修復・セメント合着)に必須

接着操作は水分に極めて弱いため、唾液・血液が少しでも混入すると

・接着強度の低下

・短期間での脱離

・二次う蝕(再度のむし歯)

 が起こりやすくなります。

☞そのため 接着操作=ラバーダムはほぼ必須と考えられます

  1. 根管治療の成功率を上げる

研究でも以下が明らかです(強いエビデンスあり)

・ラバーダム使用 → 根管治療の成功率が有意に高い

・非使用 → 再感染リスク増加
☞理由は治療中の細菌混入が劇的に減るため

  1. 医療者側の治療効率が上がる

・舌や頬を抑える必要が減る

・ドライな環境で器具がスムーズに操作できる

・安全なので集中して根管の細部を攻められる

☞結果として 質が上がるだけでなく、治療時間も短縮できます。

◆ ラバーダムが特に必要とされる治療

◎ 必須レベル

・根管治療(抜髄、感染根管治療)

・コンポジットレジン修復(特に臼歯部)

・接着性レジンセメントを用いた修復物のセ
 メント合着

・ダイレクトボンディング

◎ 推奨レベル

・インレー・クラウンの形成・装着

・歯内療法の仮封

・小児のむし歯治療

・ホワイトニング

◆ ラバーダムの欠点(デメリット)

・装着に少し時間がかかる

・圧迫感があると感じることがある

・口の奥にたまった唾液が取りづらくなる

・残っている歯が少ないと代替物で補修しておく必要あり

金属冠のある歯や深いむし歯で装着に工夫が必要

ただし、すべて 技術と器具選択でほぼ解決可能です。

◆ まとめ(重要ポイント)

ラバーダム防湿が必要な理由は、
治療の成功率と安全性を最大限に高めるため。

・無菌的環境の確保

・唾液・血液の侵入防止

・接着操作の成功率向上

・薬剤や器具の誤飲防止

・視野が明瞭 → 治療の質向上

歯科治療の標準化が進む中で、
☞ラバーダムは最新のエビデンスに基づく必須のツ—ルです

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