渋谷区恵比寿の歯科医院|SHIRON DENTAL OFFICE(シロンデンタルオフィス)

第2章 睡眠とお口の関係(第3部)CPAPとOAについて

第2章 睡眠とお口の関係(第3部)
CPAPとOAについて

現在の睡眠医学では、「CPAPとOA
(口腔内装置)は競合する治療では
なく、患者さんに合わせて使い分け
る治療」という考え方が主流です。

CPAPとOA(口腔内装置)は、どち
らが優れているかを比較する治療で
はありません。
それぞれに適した患者さんがあり、
睡眠専門医と歯科医師が連携しなが
ら、その方に合った治療法を選択す
ることが大切です。

CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
に対する標準的な治療です。
(適応)
・中等症~重症OSA
・心血管疾患のリスクが高い患者
・日中の強い眠気がある患者
・酸素飽和度の低下が著しい患者

(特徴)
・気道を空気で広げる
・AHI改善効果は最も高い
・治療効果は非常に高い

(注意点)
・毎晩装着が必要
・継続が難しいと感じる方もいる
・鼻閉やマスクの違和感が出ること
がある
・マスクから空気が漏れることが
ある
OA(口腔内装置)
歯科が担当する治療です。
(適応)
主に
・医師がOA治療の適応と判断した
軽症〜中等症のOSA
・CPAPが使用できない患者
・CPAPを希望しない患者
・いびきの改善を希望し、医師が適
応と判断した方

です。

(作用)
下顎を少し前方へ保持することで
・舌根沈下を防ぐ
・気道を広げる
という治療になります。
CPAPとOAにはそれぞれ特徴があり
ます。
どちらが優れているということでは
なく、患者さんごとの状態に合わせ
て最適な治療法を選ぶ時代になって
います。

【CPAPとOAの違い】

     CPAP   OA
効果  非常に高い  高い
       (症例による)
主な適応 中等症〜重症
        軽症〜中等症
装着感 慣れが必要 比較的良
          い
継続しやすさ やや低い 比較
           的高い
携帯性 やや不便 非常に良い
歯科管理 通常不要  必要

※OAは医師が適応と判断した場合に
行われます。

【最近の考え方】
近年の睡眠医学では、AHI(無呼吸
低呼吸指数)だけでなく、眠気の程
度や合併症、生活スタイル、CPAP
を継続できるかどうかなども含め
て、患者さん一人ひとりに適した治
療法を選択することが重視されてい
ます。

例えば
重症OSAでも
CPAPが全く使えない患者さんなら
OAを使用した方が
「治療を全くしないよりははるかに
良い」
という考え方です。

逆に
軽症でも

・強い眠気
・高血圧
・不整脈
などがあれば
CPAPが選択されることもありま
す。

AHI(Apnea-Hypopnea Index)は、
無呼吸低呼吸指数と呼ばれ、睡眠1
時間あたりに「無呼吸」と「低呼
吸」が何回起こるかを示す指標で
す。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
の重症度を評価する最も基本的な指
標の一つです。

【歯科医師として重要な役割】
歯科は
OAを製作するだけではありませ
ん。
現在では
・顎関節の評価
・歯周病の評価
・残存歯数
・咬合
・OAによる咬合変化
・長期フォロー
まで担当します。
そのため
「OAを作って終わり」ではなく、
継続的な管理が非常に重要と考えら
れています。

さらに、
OAは歯科で行う治療ですが、睡眠
時無呼吸症候群の診断は医科で行わ
れます。
当院では、睡眠専門医と連携しなが
ら、口腔内装置の製作・調整・長期
管理を行っています。
CPAPとOAは、それぞれに長所があ
る治療法です。
医科と歯科が連携し、患者さん一人
ひとりに合った治療法を選択しなが
ら、長期的に管理していくことが大
切です。

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