渋谷区恵比寿の歯科医院|SHIRON DENTAL OFFICE(シロンデンタルオフィス)

第1章 睡眠の基礎  睡眠とは何か ― 眠っている間も、身体は働いています ―

第1章 睡眠の基礎
① 睡眠とは何か
― 眠っている間も、身体は働いています ―
私たちは、人生のおよそ3分の1を
眠って過ごします。
「睡眠=身体を休ませる時間」と
考えている方も多いかもしれません。
もちろん、休息は睡眠の
大切な役割のひとつです。
しかし、睡眠は単に身体の活動を止めて、
休んでいる時間ではありません。
眠っている間にも、
脳や身体ではさまざまな働きが
続いています。

■ 睡眠は「何もしていない時間」ではありません
私たちの身体では、
眠っている間にも、
・脳や身体の疲労回復
・記憶や学習した情報の整理
・自律神経やホルモンの調節
・免疫機能の維持
・身体の組織の修復
など、健康を維持するための
さまざまな働きが行われています。
つまり睡眠は、
「活動を止める時間」ではなく、
「翌日の活動に向けて
身体を整える時間」
と考えることができます。

■ 睡眠は一晩中、同じ状態ではありません
一晩中、私たちは同じ深さで
眠っているわけではありません。
睡眠には、大きく分けて
「ノンレム睡眠」と
「レム睡眠」
があります。
ノンレム睡眠では、
浅い眠りから深い眠りへと
段階的に変化します。
特に深いノンレム睡眠は、
心身の休息や回復に
重要な役割を果たしています。
一方、レム睡眠では
脳の活動が比較的活発になります。
記憶や感情の整理などにも
関係すると考えられています。
これらの睡眠は、
一晩の中で何度も繰り返されます。
そのため睡眠では、
単に「何時間眠ったか」だけではなく、
「どのような睡眠をとれたか」
という「睡眠の質」も大切です。

■ 睡眠は身体のリズムによって調節されています
夜になると眠くなり、
朝になると目が覚める。
このような睡眠と覚醒の変化には、
私たちの身体に備わっている
体内時計(概日リズム)
が深く関係しています。
さらに、起きている時間が長くなるほど、
「眠りたい」という力も
強くなっていきます。
私たちの睡眠は、
こうした身体の仕組みが
互いに働くことで調節されています。
そのため、夜更かしや
不規則な生活が続くと、
睡眠時間だけではなく、
身体本来の睡眠リズムにも
影響することがあります。

■ 「長く眠ればよい」とは限りません
必要な睡眠時間には
個人差があります。
年齢によっても変化しますし、
生活環境や活動量などによっても
異なります。
そのため、
「○時間眠れば必ず健康」
という単純なものではありません。
大切なのは、
・必要な睡眠時間が確保できているか
・途中で何度も目が覚めていないか
・朝、ある程度すっきり目覚められるか
・日中に強い眠気や疲労感がないか
などを、総合的に考えることです。

■ 睡眠中も「お口」は活動しています
そして、歯科の立場から
ぜひ知っていただきたいことがあります。
眠っている間も、
お口や顎が完全に休んでいる
わけではありません。
睡眠中にも、私たちの身体では、
・呼吸
・唾液の分泌
・唾液の飲み込み(嚥下)
・舌や顎、口の周囲の筋肉の活動
など、お口や呼吸に関わる
さまざまな働きが続いています。
また、睡眠中には、
・いびき
・口呼吸
・歯ぎしり
などが起こることもあります。
つまり、睡眠とお口は
決して別々のものではありません。
睡眠の状態がお口に
影響することもあります。
一方で、お口や顎、呼吸の状態が
睡眠に関係することもあります。
この**「睡眠とお口のつながり」**については、
後の章で詳しくご紹介していきます。

🔷 まずは「眠ること」を知ることから
睡眠は、ただ身体を休ませるだけの
時間ではありません。
脳や身体を回復させ、
翌日の活動に向けて身体を整える。
健康に欠かせない
大切な時間です。
そして、眠っている間も、
呼吸や嚥下をはじめ、
お口や顎はさまざまな働きを
続けています。
お口の健康を考えるうえでも、
まず「睡眠そのもの」を知ることが
大切です。
次回は、
「良い睡眠とは、
どのような睡眠なのか」
について考えていきます。

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