治療方針
当院における3つの輪

技術
大学で長年に渡り身に付けた技術
材料
最新のエビデンスに基づいた適切な材料
設備
CTやマイクロスコープなど精密な治療に必要な設備
当院ではこれらが1つでも欠けると目指す治療は出来ません
当院のポリシー
★ ギリギリまで抜歯しない治療を進めるスタイルを貫きます
★ 早めに抜歯してインプラントをお勧めする治療は行いません
保険治療について
- 3つの輪を基本として行います
- 保険治療は常時対応しております
- 必要十分な時間を確保して目指す治療を行います
当院の特徴
歯のお掃除(PMTC)や歯石除去は衛生士ではなく歯科医師が行います
▷歯を長く残すために本当に大切なお話
―見えないルールと治療の本質―
歯を長く残すために本当に大切なお話
〜見えないルールと治療の本質〜
「きれいに治したはずなのに、歯ぐきが腫れる」
このようなお悩みは決して珍しくありません。
実はその原因は、虫歯の取り残しや被せ物の質ではなく、 歯ぐきの中にある「見えないルール」
にあることが多いのです。
歯の健康は「見えないバランス」で決まる
歯は単に骨に埋まっているわけではなく、
歯ぐき・歯を支える組織・骨が
バランスよく成り立っています。
このバランスが保たれていれば 炎症が起きにくい
見た目も自然
長期的に安定
しかし一度崩れると、どれだけ良い治療をしても
トラブルは繰り返されます。
守るべき重要な領域「骨縁上組織付着(STA)」
歯ぐきの中には、健康を保つために必要な約2mmの重要な領域があります。
骨縁上組織付着(STA)
☞上皮性付着+結合組織付着
これは歯と体をつなぐ「防御のバリア」のような存在です。 この領域は絶対に侵してはいけません。

D-E:上皮性付着 約1mm
C-D:結合組織付着 約1mm
C:歯槽骨頂
C-E: STA(骨縁上組織付着)
なぜ問題が起きるのか?
被せ物の境目(マージン)がこの領域に入り込むと
・歯ぐきの腫れ
・出血
・違和感の持続
・再発の繰り返し
さらに進行すると 歯ぐきの退縮
骨の吸収
つまり、歯を支える土台そのものが壊れてしまいます。

もう一つのリスク「歯の破折」
特に神経を取った歯は
・もろくなる
・しなやかさが失われる
ため、割れるリスクが高くなります。
歯を守る構造「フェルール」
そこで重要になるのが フェルール(Ferrule)
これは被せ物がしっかりと歯を抱え込む構造で 力を分散する
歯根破折を防ぐ
被せ物が外れにくくなる
という役割があります。

実はこの2つは両立が難しい
ここが歯科治療の本質です。
① 歯ぐきを守る(STA)
② 歯を守る(フェルール) 深く被せる → 歯ぐきを傷つける
浅くする → 歯が割れやすくなる
つまり治療とは「削ること」ではなく
条件の中で最適解を探す“設計”です。
解決するための主な方法
当院では状態に応じて、次のような選択を行います。
● MTM(歯の挺出)
歯を引き上げて、歯ぐきを守りながら歯質を確保
● 歯冠長延長術
歯ぐきや骨の位置を調整する方法
● 抜歯
無理に残さず、長期的な安定を優先
治療結果を左右する4つの要素
歯の寿命は次の要素で決まります。
① 歯ぐきの状態
② 残っている歯の量
③ 噛む力
④ 治療の設計 特に重要なのは「設計」です。
長持ちする歯の共通点
・清掃しやすい形
・適切な隙間
・歯ぐきに優しい設計
・力が分散されている
逆にトラブルが多い歯は 汚れが溜まりやすく、力が偏っています。
治療後こそが大切です
どれだけ良い治療でも
・定期メンテナンス
・正しいブラッシング
・噛み合わせ管理
がなければ長持ちはしません。
歯科治療は「治して終わり」ではなく
「長く守っていくもの」です。
私たちが大切にしている考え方
歯科治療の本質は 今を治すことではなく
将来壊れない状態をつくること
です。
結論
歯を長く残すために最も大切なのは 見た目や材料ではなく「設計」
そしてその設計は 歯だけでなく
歯ぐきとの関係を含めて考えること
です。
当院では、生体のルールを守りながら
長期的に安定する治療をご提案しています。


