【睡眠と歯科シリーズ】
ー補綴専門医からみた睡眠とお口の健康ー
【睡眠医療の最新動向】
近年、睡眠は全身の健康に大きく関わることがわかってきました。
2026年7月23・24日に次の3学会による合同大会が開催されました。
・日本睡眠学会第50回定期学術集会
・第25回日本睡眠歯科学会学術集会
・第7回睡眠検査学会学術集会
合同大会では、睡眠医療に関する新しい考え方や、
最新の研究成果が数多く報告されました
今回の合同大会では、睡眠医療の評価や治療が、
より個別化・多職種連携を重視する方向へ進んでいる
ことが示されました。
睡眠医療は、一つの検査値だけで状態を判断し、一つの治療方法を一律に当てはめる医療から、患者さん一人ひとりの体の特徴や生活背景、治療を
続けやすさまで考慮し、多職種が連携して支える個別医療へと移行しつつあります
歯科領域では特に、
口腔内装置(OA)を製作することに加え、
・顎や顔面、歯列の形態
・舌を含む口腔機能
・装置治の適合状態や使用状況
・治療効果
・長期的な噛み合わせの変化
を継続的に確認し、医科と情報を共有する役割が求められています。
睡眠と歯科
近年、睡眠医学の研究は急速に進歩しております。
健康を考えるうえでは、単に長く眠るだけでなく、睡眠の質や規則性、朝の休養感、日中の活動状態まで含めて考えることが重要です。
また、睡眠は脳や心だけではなく、免疫、生活習慣病、筋肉の回復、さらにはお口の健康とも深く関わっています。
歯科の立場から見ても、
・睡眠時無呼吸症候群
・いびき
・口呼吸
・睡眠中の歯ぎしり・食いしばり
・起床時の顎の疲れ
・お口の乾燥
・舌や口腔機能との関係
など、睡眠と深く関わるテーマは少なくありません。
一方で、「睡眠は大切」という言葉はよく耳にしても、実際にはどのようなことが分かっているのか、歯科とどのような関係があるのかを詳しく知る機会は多くありません。
そこで当院では、睡眠とお口の健康について、最新の知見を踏まえながら、できるだけ分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
一度にすべてをご紹介することはできませんので、
「睡眠とは何か」
「良い睡眠とは」
「睡眠と筋肉の回復」
「睡眠とお口の健康」
「睡眠時無呼吸症候群」
「お子さまやご高齢者の睡眠」
など、1つのテーマごとに少しずつご紹介する予定です。
毎日の健康は、毎日の睡眠から始まります。
このシリーズが、皆さまの健康について考えるきっかけになれば幸いです。


