SHIRON DENTAL OFFICEが考える
「咬合再構成」
― すべてを治すのではなく、
その方に必要なゴールを考える ―
「咬合再構成」という言葉から、
たくさんの歯を削り、
被せ物を入れ替えて、
噛み合わせ全体を
作り直す治療
をイメージされるかもしれません。
しかし、SHIRON DENTAL OFFICEでは、
咬合再構成は、
すべての歯を新しくすること
ではないと考えています。
咬合再構成とは
何でしょうか?
長い年月の中で、
歯やお口の状態は少しずつ変化します。
歯を失うこともあれば、
・歯がすり減る
・被せ物が壊れる
・歯が移動する
といった変化も起こります。
その結果、
「噛みにくい」
「食べにくい」
「どこで噛めばよいか
分からない」
といった問題が生じることがあります。
こうした状態に対して、
残っている歯だけを見るのではなく、
・顎の動き
・顎の筋肉
・顎関節
・これまでの治療
・年齢
・全身状態
・生活環境
などを総合的に考えます。
そして、
その方にとって無理なく
機能するお口を再構築する。
それが、当院の考える
「咬合再構成」です。
いきなり大きな治療を
始めるとは限りません
噛み合わせに問題があっても、
すぐに多数の歯を削ったり、
最終的な被せ物を入れたりする
わけではありません。
特に、長い年月をかけて
変化してきた噛み合わせでは、
現在の状態に身体が
適応していることがあります。
そのため必要に応じて、
・仮歯
・プロビジョナルレストレーション
・取り外しのできる装置
などを使用します。
そして、
「食べやすくなったか」
「顎に痛みが出ないか」
「顎が疲れないか」
「新しい噛み合わせに
適応できるか」
「清掃しやすいか」
「日常生活に問題がないか」
などを確認します。
仮歯は「仮」ではなく
大切な診断の時間です
仮歯や装置は、
最終的な治療までの
単なる「仮の歯」
ではありません。
これから作ろうとしている状態が、
本当にその方に合っているのか
を確認するための
大切な診断過程でもあります。
実際に使っていただきながら、
噛む機能や顎の状態、
日常生活への影響を確認する。
その結果を踏まえて、
最終的な治療を考えていきます。
「理想的な噛み合わせ」に
全員を合わせるわけではありません
歯科には、噛み合わせについて
さまざまな理論や基準があります。
もちろん、それらは治療を考えるうえで
重要な考え方です。
しかし、
お口の状態も、身体の状態も、
生活環境も一人ひとり違います。
そのため、
すべての患者さんを
同じゴールに合わせることが
最善とは限りません。
特に高齢の方では
「これから」を考えます
高齢の方の場合、
現在の噛む能力だけでなく、
これから先の生活も
考える必要があります。
例えば、
「自分で歯を磨けるか」
「装置を取り外せるか」
「定期的に通院できるか」
「介護が必要になったとき、
管理しやすい状態か」
といったことです。
つまり、
歯科医学的に理想的な状態と、
その方にとって
最もよい治療が、
必ずしも同じとは限りません。
歯や噛み合わせだけで
すべてを説明しません
顎の痛みや噛みにくさがあっても、
原因がすべて噛み合わせに
あるとは限りません。
例えば、
・顎関節
・顎の筋肉
・歯ぎしりや食いしばり
・生活習慣
・睡眠
・全身状態
など、さまざまな要因が
関係することがあります。
そのため当院では、
「症状があるから
噛み合わせを変える」
「噛み合わせが悪そうだから
歯を削る」
という考え方はしていません。
まず「本当に必要なのか」を
考えます
歯を削ったり、被せ物を作ったりする治療は、
元に戻すことができない
場合があります。
だからこそ、
不可逆的な治療を行う前に、
本当にその治療が必要なのかを
慎重に検討します。
必要であれば、
まず仮歯や装置などを用いて、
治療後の状態を確認します。
そして、十分に検討したうえで
最終的な治療へ進みます。
「どこまで治療するか」も
治療設計の一部です
咬合再構成では、
「どう治すか」だけではなく、
「どこまで治すか」
を決めることも重要です。
すべての歯を治療することが
最善とは限りません。
残せるものは残し、
現在問題となっている部分を
中心に治療する。
そして、
必要以上に介入しない。
これも大切な治療方針です。
一方で、治療範囲を
広げる場合もあります
部分的な修復だけでは、
将来的な破綻が予想される場合
もあります。
そのような場合には、
口腔内全体を見ながら
治療範囲を広げることもあります。
大切なのは、
治療の大きさではありません。
その治療が、
その方にとって本当に必要で、
無理なく使い続けられるか。
ということです。
完璧を目指すのではなく
長く維持できる状態へ
SHIRON DENTAL OFFICEでは、
咬合再構成のゴールを
「すべてを完璧に
作り直すこと」
とは考えていません。
現在のお口だけを見るのではなく、
これまでどのように変化してきたのか。
そして、
これからどのように
変化していく可能性があるのか。
まで考えます。
そのうえで、
何を残すのか。
何を治すのか。
どこまで治すのか。
どのように維持するのか。
を考えていきます。
大きく治療できることと
大きく治療することは違います
必要であれば、
大きな治療を行うこともあります。
しかし、
「大きく治療できる」ことと、
「大きく治療するべき」ことは、
同じではありません。
できるだけ歯を守る。
必要以上に歯を削らない。
無理のない治療を選択する。
そして、
その方が長く使い続けられる
状態をつくる。
これを大切にしています。
SHIRON DENTAL OFFICEが考える
「咬合再構成」
咬合再構成とは、
すべての歯を治すことではありません。
その方のお口の状態と、
身体の状態、生活背景まで考え、
「その方にとって必要な治療は何か」
を考えることです。
そして、
必要なところにはしっかり介入し、
必要のないところには
できるだけ介入しない。
そのバランスを考えながら、
長く安定して使い続けられる
お口をつくること。
それが、
SHIRON DENTAL OFFICEの考える
「咬合再構成」です。
「治す」だけではなく、
「残す」ことも治療です。
「どこまで治すか」を考えることも、
咬合再構成の大切な一部です。


