舌の位置と睡眠の関係
~舌は睡眠中の呼吸を支える
大切な筋肉です~
舌は、
「食べる」
「話す」
「飲み込む」
ためだけの器官ではありません。
実は、舌は睡眠中の呼吸にも
大切な役割を担っています。
① 舌は睡眠中の呼吸を
支えています
起きているときは、
舌やのど周囲の筋肉が働き、
空気の通り道である気道を
保っています。
しかし、眠ると
全身の筋肉がリラックスします。
そのため舌も、
後方へ移動しやすくなります。
この変化によって、
気道が狭くなることがあります。
つまり舌は、
睡眠中の気道を支える
重要な役割を担っています。
② 舌が後方へ下がると
どうなるのでしょうか?
睡眠中に舌が後方へ下がると、
空気の通り道である
気道が狭くなることがあります。
その結果、
・いびき
・睡眠の質の低下
・閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
などにつながることがあります。
特に、
・顎が小さい
・下顎が後ろに位置している
といった特徴がある場合には、
舌が気道側へ移動しやすくなることがあります。
③ 舌の位置は
日中から関係しています
舌は、安静にしているとき、
上顎に軽く触れている状態
が自然な位置の一つです。
一方で、
・舌が低い位置にある
・口が開いていることが多い
・口呼吸が習慣になっている
といった状態では、
舌の位置が低くなりやすく、
睡眠中の舌の位置にも
影響することがあります。
そのため、睡眠中だけを見るのではなく、
日中の舌の位置や
口の使い方を確認すること
も大切です。
④ 舌の働きが低下すると
どうなるのでしょうか?
舌も筋肉でできています。
そのため、加齢や口腔機能の低下などにより、
舌の筋力や動きが
低下することがあります。
舌の働きが低下すると、
・飲み込みにくい
・話しにくい
・むせやすい
など、お口の機能にも
影響することがあります。
また、舌やのど周囲の筋肉の働きは、
睡眠中の気道を保つ力にも
関係すると考えられています。
⑤ 歯科では
何を確認するのでしょうか?
歯科では、舌だけを見るのではなく、
お口全体の状態を
総合的に評価します。
例えば、
・舌の位置
・舌の動き
・口腔機能
・顎の大きさや形
・歯並び
・口呼吸の有無
などです。
必要に応じて、
睡眠専門医や耳鼻咽喉科などの
医療機関とも連携します。
一人ひとりの状態を確認し、
適切な対応を考えていきます。
⑥ 大切なのは
舌だけを見ることではありません
睡眠中の呼吸は、
舌だけで決まるものではありません。
例えば、
・鼻の通り
・顎の形
・口腔機能
・歯並び
・体重
・睡眠中の筋肉の状態
など、さまざまな要因が関係します。
そのため、
「舌を鍛えればすべて解決する」
ということではありません。
大切なのは、
なぜ気道が狭くなっているのかを
総合的に評価することです。
舌の位置と
「鼻呼吸」の関係
舌の位置は、
口呼吸とも関係しています。
口呼吸が続くと、
口が開いた状態になりやすく、
舌の位置も低くなることがあります。
そのため、
鼻呼吸・舌の位置・口腔機能
は、それぞれ別々の問題ではなく、
互いに関係しています。
お口全体の状態を確認することが、
睡眠中の呼吸を考えるうえでも
重要になります。
まとめ
舌は、食べる・話す・飲み込むだけでなく、
睡眠中の気道を支える
重要な筋肉の一つです。
舌の位置や働きによっては、
・いびき
・睡眠の質の低下
・OSA
などに関係することがあります。
しかし、睡眠中の呼吸は
舌だけで決まるものではありません。
鼻・舌・顎・歯並び・
口腔機能などを総合的に見ること
が大切です。
歯科では、舌だけでなく、
顎・歯並び・口腔機能・
鼻呼吸の状態などを総合的に評価し、
必要に応じて医科とも連携します。
睡眠中の呼吸を支える
お口の機能を総合的に評価し、
一人ひとりに合ったサポートへ
つなげていくこと。
それも歯科の大切な役割の一つです


